とろけるような、キスをして。
「お気に入りの生徒なんだろうなあとは思ってたけど、まさかそこまで本気になってたとは」
「俺も、こんなことになるなんて思ってなかった」
あの後も、みゃーこは地元に残ると思っていたから。
近しい皆でみゃーこを支えていこう、と本気で思っていたから。
まさか、手の届かないところに行ってしまうなんて。
誰が想像しただろうか。
「なら止めればよかったじゃねぇか」
「んなことできねぇよ。……みゃーこのあの目見たら、何も言えなかったんだよ……」
「……お前、それずっと引き摺るぞ」
「あぁ。もう死ぬまで拗らせる覚悟ですよ……」
そんな俺をもう一度奮い立たせてくれたのは、四ノ宮先生の存在だった。