とろけるような、キスをして。
「みゃーこは遠慮しすぎ。もっと俺に迷惑かけろ。もっと頼れ。みゃーこが自分でダメだと思うくらいの方が、俺にとってはたまんなく可愛くてちょうどいいよ」
引っ込んでいた涙が、またこぼれ落ちる。
「そうそう。そうやって、俺の前では我慢しなくていいの。泣きたきゃ俺の胸で泣けばいいし、笑いたきゃ俺の隣で一緒に笑ってりゃいい。言ったろ?みゃーこを今度こそ一人にしないって。ずっと一緒だよ」
やっぱり、修斗さんの言葉は、魔法みたいだ。
修斗さんに"ずっと一緒だ"って言われたら、本当にずっと一緒にいられる気がするから。
それだけで私は幸せを感じる。
「ま、みゃーこがいないと生きていけないのは俺の方だけど」
「お前、マジで重い男だな。さっきのはもはやプロポーズじゃね?」
「え?マジ?どれ?そう聞こえた?じゃあ、みゃーこのご両親に挨拶に行かないと!」
「まだみゃーこちゃんの返事聞いてねぇだろーが」
「あ、そうだった。……みゃーこ。俺、ずっとみゃーこのこと大切にするから。俺、もうみゃーこがいないと生きていけないんだ。だから結婚してください」
「……私でいいの?」
「みゃーこじゃなきゃ嫌なんだって」
「……はい。私も、修斗さんが良い。修斗さんじゃなきゃ嫌だ。私とずっと一緒にいてください」
泣きながら答えた私を、修斗さんはキツくキツく抱きしめてくれた。
気を利かせてくれたのか、大和さんと雛乃さんは少し席を外れてくれたようだ。