どこまでも
「花のことも聞かせて欲しいな」
優希が振ると、花は学校のことやお友達のことなどをポツリポツリと話し出す。年ごろのきらびやかな女の子たちは一線を画しながらも、マイペースに花の世界を切り開いているようだ。
「好きな人とか彼氏とか、浮いた話は一回も聞いたことがないのよ」
明日美に言われると、花は頬を赤らめた。
「好きな子はいるの」
「そう、花ってばずっと仲良しの女の子に夢中なのよね」
そう言われて一瞬表情を暗くする花を、禄朗も優希も見逃さなかった。明日美は花のことを、まだ恋を知らない女の子だと思っているのかもしれない。
もしかしたらそうなのかもしれない。ただの中のいい友達。だけど花の心は花にしかわからない。
もし、この先、自分が女の子を好きになってしまったことに悩む時が来たらその時は優希が力になれる。
今まで何もしてあげれなかったけど、迷いができたときには全力で支えてやろう。
禄朗がテーブルの下で、優希の手をキュと握った。
「その子にも会ってみたいな。いい子なんだろ?」
言うと花はパっと表情を明るくし、うん、と頷く。
「すごくいい子なの。パパも会ったらわかるわ」
優希が振ると、花は学校のことやお友達のことなどをポツリポツリと話し出す。年ごろのきらびやかな女の子たちは一線を画しながらも、マイペースに花の世界を切り開いているようだ。
「好きな人とか彼氏とか、浮いた話は一回も聞いたことがないのよ」
明日美に言われると、花は頬を赤らめた。
「好きな子はいるの」
「そう、花ってばずっと仲良しの女の子に夢中なのよね」
そう言われて一瞬表情を暗くする花を、禄朗も優希も見逃さなかった。明日美は花のことを、まだ恋を知らない女の子だと思っているのかもしれない。
もしかしたらそうなのかもしれない。ただの中のいい友達。だけど花の心は花にしかわからない。
もし、この先、自分が女の子を好きになってしまったことに悩む時が来たらその時は優希が力になれる。
今まで何もしてあげれなかったけど、迷いができたときには全力で支えてやろう。
禄朗がテーブルの下で、優希の手をキュと握った。
「その子にも会ってみたいな。いい子なんだろ?」
言うと花はパっと表情を明るくし、うん、と頷く。
「すごくいい子なの。パパも会ったらわかるわ」