茨ちゃんは勘違い
「い、茨ちゃん!?」
慌てて木更津は後を追っかけて茨を止めようとするが、既に茨は先程餌を落とした付近までスタスタと歩いてしまっていた。
猛獣達の殆どは客達の餌に夢中で、突然現れた人間に見向きもせず、茨はその横を何事も無いかのようにすり抜けて行く。
「危ないよ茨ちゃん!早く引き返して!」
「大丈夫、だいじょ〜ぶ」
さっきから何を根拠に大丈夫だと確信しているのかしらないが、落とした肉を遂には拾い上げると、くっついた砂埃を手で落とし、ライオンの口元へ差し出した。
「はい♡」
「い、い、い、茨ちゃ〜ん!!駄目だ!早く戻ってきて〜!!」
木更津は必死に促すが、茨は平然としている。
ライオンは少し困惑しながらも、恐る恐るという感じで茨の手元から肉を取り上げた。
慌てて木更津は後を追っかけて茨を止めようとするが、既に茨は先程餌を落とした付近までスタスタと歩いてしまっていた。
猛獣達の殆どは客達の餌に夢中で、突然現れた人間に見向きもせず、茨はその横を何事も無いかのようにすり抜けて行く。
「危ないよ茨ちゃん!早く引き返して!」
「大丈夫、だいじょ〜ぶ」
さっきから何を根拠に大丈夫だと確信しているのかしらないが、落とした肉を遂には拾い上げると、くっついた砂埃を手で落とし、ライオンの口元へ差し出した。
「はい♡」
「い、い、い、茨ちゃ〜ん!!駄目だ!早く戻ってきて〜!!」
木更津は必死に促すが、茨は平然としている。
ライオンは少し困惑しながらも、恐る恐るという感じで茨の手元から肉を取り上げた。