茨ちゃんは勘違い
「いい子ね〜いい子だわ〜♡...あら、あんた体毛ゴワゴワね〜?トリートメントちゃんとしてる?」
「いいから!茨ちゃんそんなのいいから早く戻ってきて〜!!」
「はいはい分かったわよ、全くレディに指図するなんて、なってないわ〜」
茨は肉をあっという間に平らげたライオンの頭を撫でると、踵を返した。
「早く、早く!」
木更津が必死に催促するが、茨は至ってのんびり歩調でバスへと向かう。
そしてドアの近くまで来た、その時だった。
「きゃ〜!!」
「うわーっ!!」
客達が一斉に悲鳴を上げる。
「茨ちゃん早くーっ!!!」
木更津はさっきよりも慌てた様子で、茨を呼びかける。
「何よ、さっきから五月蝿いわね〜。大丈夫よ、あたし天性の餌付けの才能があるんだから、この程度で襲われたりしない...」
「ぐるるる...」
「ぐる...何?あんた、もしかしてお腹空きすぎて早く何か食べたいって言いたかった訳?もう〜デリカシーが無いわ〜あんたの辞書からデリカシーという言葉が欠落しているわ〜」
「ち、違う、うし、後ろ!」
「うし??バイソンじゃなかったっけ?さっきの?」
「違う!後ろ!」
「???」
「いいから!茨ちゃんそんなのいいから早く戻ってきて〜!!」
「はいはい分かったわよ、全くレディに指図するなんて、なってないわ〜」
茨は肉をあっという間に平らげたライオンの頭を撫でると、踵を返した。
「早く、早く!」
木更津が必死に催促するが、茨は至ってのんびり歩調でバスへと向かう。
そしてドアの近くまで来た、その時だった。
「きゃ〜!!」
「うわーっ!!」
客達が一斉に悲鳴を上げる。
「茨ちゃん早くーっ!!!」
木更津はさっきよりも慌てた様子で、茨を呼びかける。
「何よ、さっきから五月蝿いわね〜。大丈夫よ、あたし天性の餌付けの才能があるんだから、この程度で襲われたりしない...」
「ぐるるる...」
「ぐる...何?あんた、もしかしてお腹空きすぎて早く何か食べたいって言いたかった訳?もう〜デリカシーが無いわ〜あんたの辞書からデリカシーという言葉が欠落しているわ〜」
「ち、違う、うし、後ろ!」
「うし??バイソンじゃなかったっけ?さっきの?」
「違う!後ろ!」
「???」