茨ちゃんは勘違い
百合絵は、声のトーンを落とすと、神妙な面持ちで晃に向かって問い掛けた。
「...晃さん...私って魅力無いですか?」
"ど、どうしたの?急に?"
思ってもいなかった質問に、晃はドキマギする。
「私...私って、女の子としての魅力無いのかなって。何か自信無くなっちゃったんです」
茨が木更津との一件で大きく進展しているのに対し、自分は憧れの人とこうして電話で話しているだけで、いつまでも平行線のまま。
焦りから自分に対してどういう気持ちを抱いているか知りたいからカマをかけてみたというよりも、情けなさが今の百合絵の心を支配しており、その心境が晃へ何気無く訊く形になった。
「...晃さん...私って魅力無いですか?」
"ど、どうしたの?急に?"
思ってもいなかった質問に、晃はドキマギする。
「私...私って、女の子としての魅力無いのかなって。何か自信無くなっちゃったんです」
茨が木更津との一件で大きく進展しているのに対し、自分は憧れの人とこうして電話で話しているだけで、いつまでも平行線のまま。
焦りから自分に対してどういう気持ちを抱いているか知りたいからカマをかけてみたというよりも、情けなさが今の百合絵の心を支配しており、その心境が晃へ何気無く訊く形になった。