茨ちゃんは勘違い
「む~か~つ~く~! なによ! 私の歌は聴くに値しないってこと!?」
「ち、違うよ~…… キーンって音が……」
「まぁいいわ、聴いたら考えを改めるもの」
茨は、聞か猿みたいになっている木更津を一瞥すると、カラオケモニターの方を真剣な眼差しで見る。
イントロが流れ始め、歌詞が画面に現れると、茨は席を立ち息を軽く吸い込んで、吐き出すように歌い始めた。
茨が歌いだした途端、木更津は釘づけになった。
彼氏に他の女が出来ているようなニュアンスを醸し出し、それで連絡も無い、会えない、寂しいみたいなよくある歌詞で、その旋律も本当に若者向けという感じの曲だったのだが、意外や意外。
茨は本当に歌が上手かった。
一通り歌い終えると茨は小さく息を吐き、席に座る。
「ち、違うよ~…… キーンって音が……」
「まぁいいわ、聴いたら考えを改めるもの」
茨は、聞か猿みたいになっている木更津を一瞥すると、カラオケモニターの方を真剣な眼差しで見る。
イントロが流れ始め、歌詞が画面に現れると、茨は席を立ち息を軽く吸い込んで、吐き出すように歌い始めた。
茨が歌いだした途端、木更津は釘づけになった。
彼氏に他の女が出来ているようなニュアンスを醸し出し、それで連絡も無い、会えない、寂しいみたいなよくある歌詞で、その旋律も本当に若者向けという感じの曲だったのだが、意外や意外。
茨は本当に歌が上手かった。
一通り歌い終えると茨は小さく息を吐き、席に座る。