茨ちゃんは勘違い
「皆さん、桐海暁学園への入学、おめでとうございます。私が校長の西谷です」
ざ…
ざわわ…
校長を名乗る男が挨拶すると、会場は響動めいた。
「…ね、ねぇ、百合絵ちゃん…若すぎない?」
「…う、うん…」
茨の一言に、百合絵は素直に頷いた。
オールバックにした髪型に、眼鏡、キリリと整った眉毛と目鼻立ち、中肉『長』背で、スーツの着こなしっぷりは、青○とかコ○カのCMに出てくるモデルさん並に似合っている。
真面目校長という印象より『やり手の若社長』という形容詞がピッタリだ。
「五月蝿いぞ。騒ぐな」
と、黒酉先生の声がしたのでB組は全員即沈黙した。
他のクラスもやや遅れて静かになると、西谷校長は、コホンと咳払いをして、新入生へ語りだした。
「桐海暁学園は昭和57年に設立され、まだ歴史の浅い学校ですが…」
と、定型文を繋ぎ合わせたようなスピーチが延々と続くのだが、生徒達の興味が湧いたのは、話の内容よりもやはり校長の年齢や容姿についてであった。
「校長って…新米教師の間違いじゃないのか?」
「言えてる。実は本物の校長が別にいて、あの人は代理か何かだったり?」
「それよりさ~…結構良い男じゃない?」
「ウッホ…ってお前何言ってんだよ」
ざわ…
ざわざわざわ…
まだまだ校長のお話は終わっていないのだが、落ち着きのない生徒達は、またまた騒ぎだしてしまった。
ざ…
ざわわ…
校長を名乗る男が挨拶すると、会場は響動めいた。
「…ね、ねぇ、百合絵ちゃん…若すぎない?」
「…う、うん…」
茨の一言に、百合絵は素直に頷いた。
オールバックにした髪型に、眼鏡、キリリと整った眉毛と目鼻立ち、中肉『長』背で、スーツの着こなしっぷりは、青○とかコ○カのCMに出てくるモデルさん並に似合っている。
真面目校長という印象より『やり手の若社長』という形容詞がピッタリだ。
「五月蝿いぞ。騒ぐな」
と、黒酉先生の声がしたのでB組は全員即沈黙した。
他のクラスもやや遅れて静かになると、西谷校長は、コホンと咳払いをして、新入生へ語りだした。
「桐海暁学園は昭和57年に設立され、まだ歴史の浅い学校ですが…」
と、定型文を繋ぎ合わせたようなスピーチが延々と続くのだが、生徒達の興味が湧いたのは、話の内容よりもやはり校長の年齢や容姿についてであった。
「校長って…新米教師の間違いじゃないのか?」
「言えてる。実は本物の校長が別にいて、あの人は代理か何かだったり?」
「それよりさ~…結構良い男じゃない?」
「ウッホ…ってお前何言ってんだよ」
ざわ…
ざわざわざわ…
まだまだ校長のお話は終わっていないのだが、落ち着きのない生徒達は、またまた騒ぎだしてしまった。