茨ちゃんは勘違い
「…いや~今朝は四度寝しちゃったもんで…」
「またぁ!?アンタいい加減に一回で起きる努力しなさいよ!」
「いや、聞いてくれよ文恵。僕が起きようとすると、勝手に瞼が閉じてくるんだ」
「そりゃアンタの意思が、ニートバリに弱いからよ!!」
喧嘩では無さそうだが、何だか騒がしいやり取りをしている二人組は、どうやら今朝の夫婦漫才コンビである、春海と畑山のようだった。
二人はアーでもないコーでもないと、言い合いを続け、百合絵と茨の目の前に近付いて来た。
あの一件で少し興味も湧いていた茨は、百合絵に対しこう提案してきた。
「ねぇ、ゆりちゃん。あの先輩達に聞いたら良いんじゃない?」
…チッ。
めんどくせーなー…
百合絵は心の中で舌打ちをすると、仕方無しに春海と畑山の二人に、挨拶がてら訊く事にした。
「初めまして。えと、春海先輩に畑山先輩でしたよね?」
百合絵が行儀良く御辞儀をする様は、本当に品があるのだが、腹黒い心の中身が全てぶち壊しにしている。
いきなり呼び掛けられた二人はというと、突然の事に、かなり戸惑った。
「またぁ!?アンタいい加減に一回で起きる努力しなさいよ!」
「いや、聞いてくれよ文恵。僕が起きようとすると、勝手に瞼が閉じてくるんだ」
「そりゃアンタの意思が、ニートバリに弱いからよ!!」
喧嘩では無さそうだが、何だか騒がしいやり取りをしている二人組は、どうやら今朝の夫婦漫才コンビである、春海と畑山のようだった。
二人はアーでもないコーでもないと、言い合いを続け、百合絵と茨の目の前に近付いて来た。
あの一件で少し興味も湧いていた茨は、百合絵に対しこう提案してきた。
「ねぇ、ゆりちゃん。あの先輩達に聞いたら良いんじゃない?」
…チッ。
めんどくせーなー…
百合絵は心の中で舌打ちをすると、仕方無しに春海と畑山の二人に、挨拶がてら訊く事にした。
「初めまして。えと、春海先輩に畑山先輩でしたよね?」
百合絵が行儀良く御辞儀をする様は、本当に品があるのだが、腹黒い心の中身が全てぶち壊しにしている。
いきなり呼び掛けられた二人はというと、突然の事に、かなり戸惑った。