茨ちゃんは勘違い
それは城山茨が、六歳の誕生日を迎えて間もない頃だった…。
たまたま茨の父親が、夜勤で帰りが遅く、帰りを待っていた母親は、深夜のバラエティー番組を見ながら転寝をしてしまった。
つけっぱなしになっていたテレビの音で目が覚めてしまった茨は、瞼を擦りながら、トイレに向かい、明かりが射し込む居間に気が付いた。
「…お母さん?まだ起きているの…?」
母の元へ向かうと、テーブルに俯せになって鼾をかいていた。
心優しい茨は、このままでは風邪をひくだろうと、押し入れから毛布を引っ張り出し、母親にかけてあげた。
薄暗い部屋の中で、光を放ち、観客とタレントのBGMが垂れ流しになっているテレビが安眠を妨げていると思い、茨はリモコンの切りボタンに手をかけた。
その時、茨の指の動きを止め、大いに興味をソソる番組が始まってしまった。
たまたま茨の父親が、夜勤で帰りが遅く、帰りを待っていた母親は、深夜のバラエティー番組を見ながら転寝をしてしまった。
つけっぱなしになっていたテレビの音で目が覚めてしまった茨は、瞼を擦りながら、トイレに向かい、明かりが射し込む居間に気が付いた。
「…お母さん?まだ起きているの…?」
母の元へ向かうと、テーブルに俯せになって鼾をかいていた。
心優しい茨は、このままでは風邪をひくだろうと、押し入れから毛布を引っ張り出し、母親にかけてあげた。
薄暗い部屋の中で、光を放ち、観客とタレントのBGMが垂れ流しになっているテレビが安眠を妨げていると思い、茨はリモコンの切りボタンに手をかけた。
その時、茨の指の動きを止め、大いに興味をソソる番組が始まってしまった。