茨ちゃんは勘違い
少しの間、桜と話していた百合絵だったが、流石にここで時間を潰しているより教室で話した方がHRまでの時間をゆっくり過ごせるだろうという事になり、さっさと上履きに履き替える事にした。
「あ、住吉さん。上履き入れの場所って何処だっけ。私まだ慣れなくって…」
「ああ!ここだよ、ここ。あは☆私も朝、ちょっと迷っちゃったんだ~」
そう言うと、桜は下駄箱を案内した。
1B17を見付けると、百合絵は靴を脱ぎ…。
中身を見て、動きが止まった。
それを見ていた桜が首をかしげ、百合絵に声を掛ける。
「…?白石さん?どうしたの?」
「…ない」
「え?」
何の事、という意味で桜は聞き返した。
「…上履き…」
「ええ!?うそ、場所間違えて無い?」
「…ううん。ここ、私の…」
いきなり上履きの神隠し。
二日目で誰かの悪戯とは考えにくい。
じゃあ誰かが履き間違えたという事になるが…。
百合絵は手前の1B16を開けてみた。
上履きは無い。
まさか…。
次に1B18、つまり茨の下駄箱を開いてみた。
…ある。
「…茨ちゃんが履いてっちゃったみたい…」
「ええぇ~!?」
「あ、住吉さん。上履き入れの場所って何処だっけ。私まだ慣れなくって…」
「ああ!ここだよ、ここ。あは☆私も朝、ちょっと迷っちゃったんだ~」
そう言うと、桜は下駄箱を案内した。
1B17を見付けると、百合絵は靴を脱ぎ…。
中身を見て、動きが止まった。
それを見ていた桜が首をかしげ、百合絵に声を掛ける。
「…?白石さん?どうしたの?」
「…ない」
「え?」
何の事、という意味で桜は聞き返した。
「…上履き…」
「ええ!?うそ、場所間違えて無い?」
「…ううん。ここ、私の…」
いきなり上履きの神隠し。
二日目で誰かの悪戯とは考えにくい。
じゃあ誰かが履き間違えたという事になるが…。
百合絵は手前の1B16を開けてみた。
上履きは無い。
まさか…。
次に1B18、つまり茨の下駄箱を開いてみた。
…ある。
「…茨ちゃんが履いてっちゃったみたい…」
「ええぇ~!?」