茨ちゃんは勘違い
語尾が最早聞き取れないぐらい錯乱している義和だったが、友人Aが言ってる事は的を得ている。
髪がマッシュルームの形状で、輪郭は微妙に丸く、力むあまり顔を真っ赤に染め、コメカミに血管を浮き立たせているその姿は、男の生殖器を彷彿させる。
一言で表現するならば、キモい。
「もう少しお前落ち着けって。皆がお前の事を大人のオモチャだと勘違いする前にクールダウンしろよ」
「し、しししし失礼なっ!!」
如何にもガリ勉タイプな義和は、馬鹿にされるとムキになってしまう。
周りから見たら、他愛も無いジャレ合いなのだが。
出席番号1番、安部義和。
彼に、今正に災厄が訪れようとしているとは、誰も予想だにしていなかった。
HR、開始十五分前になった頃である。
ガラッ!!
勢いよく教室の扉が開き、一人の女子生徒が猛然と入ってきた。
城山茨、その人である。
皆が注目する最中、茨はキョロキョロと辺りを見渡し、こう叫んだ。
「安部ちゃ~ん!!下駄箱にラブレターを突っ込んだ安部義和ちゃんは誰ぇ~~~?」
髪がマッシュルームの形状で、輪郭は微妙に丸く、力むあまり顔を真っ赤に染め、コメカミに血管を浮き立たせているその姿は、男の生殖器を彷彿させる。
一言で表現するならば、キモい。
「もう少しお前落ち着けって。皆がお前の事を大人のオモチャだと勘違いする前にクールダウンしろよ」
「し、しししし失礼なっ!!」
如何にもガリ勉タイプな義和は、馬鹿にされるとムキになってしまう。
周りから見たら、他愛も無いジャレ合いなのだが。
出席番号1番、安部義和。
彼に、今正に災厄が訪れようとしているとは、誰も予想だにしていなかった。
HR、開始十五分前になった頃である。
ガラッ!!
勢いよく教室の扉が開き、一人の女子生徒が猛然と入ってきた。
城山茨、その人である。
皆が注目する最中、茨はキョロキョロと辺りを見渡し、こう叫んだ。
「安部ちゃ~ん!!下駄箱にラブレターを突っ込んだ安部義和ちゃんは誰ぇ~~~?」