終わらない嫉妬 〜 恋愛に駆られた人生 〜
〜 2014年4月某日
私はルナ
高校生活も終わり晴れて専門学校に入学式
田舎生活から憧れの都会生活が始まった。
かな「 名古屋すっげぇ!! 」
みゆ「 一般道が3車線ってすごすぎっちゃけん 」
高校時代に遊ぶ場所はカラオケだった私たちには
街を見渡すと髪の毛を染め メイクを施し
買い物袋を持ち大都会の交差点を歩く女子高生達
かな「 都会の子達って学校帰りに洋服買ったりしてるんだね 凄いなあ 」
ルナ「 私たちはイオン集合からのプリクラ撮ってマック買ってカラオケが定番だったからね 」
みゆ「 早速 来週買い物行こ!! 」
私たちはタクシーに乗り都心部の
イルミネーションが光る街並みを眺めてた 。
数ヵ月後に私の人生が変わる相手に
出会うことを知らず、ただただ都会の生活に
夢と希望をひたすら抱いてた。
〜 専門学校入学式
あいうえお順でクラス分けがされており
私は、かな と みゆ とは離れ離れになり
教室ではひとりぼっちだった 。
2クラスな為、かなとみゆは同じクラス。
そんな時だった
「 あの…… 」
ルナ「 ??? 」
「 もしかしてツイッターのルナちゃん…? 」
ルナ「 はい 」
「 フォロワーの ありか だけど…… 」
専門学校に入学する前に友達ができるようにと
学校名から検索して同じ学校に入学する子達を
事前にフォローしてた 。
ルナ「 もしかして地元同じだよね?? 」
ありか「 そうだよ〜!!!分かってくれた! 」
ルナ「 声掛けてくれてありがとう 」
ありか 「 バイク…好きなんだよね?! 」
私はツイッターの登録写真を当時の
元彼のバイクの写真にしてた 。
これと言って自分がバイクが好きという
訳ではなかった 。
ルナ「 ……うん 好きだよ〜 」
嫌いとも言えず 社交辞令で好きだと答えた。
ここで " あんまり好きじゃない " と
答えてたら私の人生は変わってたのだろう 。
ありか 「 だよね〜!もし良かったら今度ツーリングでも行かない!? 」
ルナ「 ツーリング??…いいけど 」
私の学校は病院で働きながら学校に通う
というシステムなため 入学式の前に
看護学生として働く病院に務めておくのだ 。
ありかの務めてる病院の先輩がバーで
隠れてバイトをしており、お客さんから
" 暇してる子いないか " と聞かれ、ありかを
紹介したそうだ 。先輩が客に、ありかの
連絡先を教え そこから私を誘う流れになった。
客「 ありかさんですか?ありかさんの先輩に連絡先を教えてもらいました。翼です。」
ありか「 話は聞いてますー!よろしくお願いします! 」
翼「 俺、趣味でバイク乗ってるんだけど、もし良かったら俺のツレも呼ぶから一緒にツーリング行かない?もし良かったら1人女の子呼んでくれると助かるかも 」
ありか「 新しいクラスにバイク好きそうな子が居るので明日の入学式で声かけてみますね! 」
翼「 よろしくお願いします! 」
という やり取りだったそうだ 。
ルナ「 その人、どんな人?? 」
ありか「 うーんまだ会ったことないから分からないけど、ウチの先輩の紹介だよ〜!翼さんにメアド教えてもいい?? 」
ルナ「 うーん いいけど 」
ありか「 おっけーっ♪ 」
入学式も終わり 自宅に帰る 。
夕方から仕事内容の説明などがあったため
スーツのまま職場へ向かう 。
看護部長「 今日から看護学生として頑張っていただくルナさんです!よろしくお願いします! 」
ルナ「 よろしくお願いします! 」
一通り挨拶を済ませて病棟説明や給与形態
シフトの説明をされ帰宅する 。
小学生の頃からの看護師さん 。
亡くなったおばあちゃんとの約束を叶える 。
色んな人の気持ちを抱き今日から看護学生として
医療について勉強していこう 。
そう思ってた 。
ガチャッ
今日からの私の家 。
帰っても おかえり の声の聞こえない家 。
ホームシックなのか自然と涙が出てきて
実家に帰りたいと思った 。
親に連絡しようと思い 携帯を開く 。
" メール 新着1件 "
誰だろう 。メールを開いてみる 。
「 ありかさんにメールアドレス聞きました。翼です。ルナさんのアドレスで合ってますか?お返事おまちしてます 」
そっか 。メール教えたんだった 。
私は社交辞令的に返事をする 。
" 話はチラッと聞きました!
よろしくお願いします!"
携帯を閉じた1分もしないうちに返事が来た 。
" バイクは何が好きなの?? "
ここは正直に言うしか無かった 。
" 何が好きとかは無くて元彼の後ろに乗ってただけなのでそんなに詳しくは無いんですよ "
" そうなんだ!俺はハーレーとか…色々乗ってるんだけど分かるかな??? "
" 峰不二子ですか?笑 "
" そうそう! あっ、もし良かったら電話してもいい?番号教えてよ "
私はホームシックということもあり寂しくて
とりあえず誰でもいいから電話がしたかった 。