ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります！〜３

「確かに、無理ではないけれど、今の状況だとこの国ではフィフィール国の海産物は簡単に食べることはできませんね」

「そうよ。でも、エリナが作ってくれたカレーライスのレシピをわたしの国に伝えて、スカイヴェン国とスパイスを産出するマーレン国との絆を強めることはできるわ」

「なるほど、食を通じた文化交流、というわけですね」

　エリナは嬉しそうににゃんと鳴いた。

　この世界にはインターネットもマスコミもなく、情報は口コミや噂がメインだ。食べ物の話は庶民にも興味があるし、他国への印象も良くなり、美味しいものを通じて親しみが湧く。

「とてもよいことだと思います！　わたしもできる限りの協力をしたいです」

「ありがとう、エリナ！」

「感謝する」

　ルールーとウィリオ王子は子猫に頭を下げた。