ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「さて、マーレン国の食材はともかく、フィフィール国からどうやって食材を取り寄せるか、ですよね。わたしのお給料では手が届かないし……」
「え? 待ってよエリナ、あなたのお財布に負担をかけるつもりはないのよ」
ルールーは慌てて言った。
「むしろ真珠貝商店からエリナに報酬を渡さなくてはならないわ」
「え? そうなんですか?」
美味しいお料理を作るだけなのに、とエリナがきょとんとすると、ルールーは「……驚いたわ。この子、商売っ気がまったくないのね」とため息をついた。
「試食の分だけならば、うちの店が材料を用意するわ」
「そうですか。でも、それだとあまり量が作れないし、美味しいシーフードカレーをもっとたくさんの人と食べたいから……わたし、少しは貯金があるんです」
子猫がきゅっと拳を握りしめると、今度はウィリオ王子が「待て待て、小さな猫が働いて貯めたお金を使わせるわけにはいかないからな、うちの国からカレーライスの研究費としていくらか出せるから、そのお金に手をつけてはならないぞ!」と子猫を止めた。
しかし、それを聞いたエリナが「わあ、ありがとうございます。みんなでお金を出し合えば、たくさんの人に新しいカレーライスを食べてもらえますね!」と耳をぴこぴこさせて喜んだので、ルールーもウィリオ王子も「だめーっ! 子猫の貯金はおろしちゃだめーっ!」と叫んだのであった。
「え? 待ってよエリナ、あなたのお財布に負担をかけるつもりはないのよ」
ルールーは慌てて言った。
「むしろ真珠貝商店からエリナに報酬を渡さなくてはならないわ」
「え? そうなんですか?」
美味しいお料理を作るだけなのに、とエリナがきょとんとすると、ルールーは「……驚いたわ。この子、商売っ気がまったくないのね」とため息をついた。
「試食の分だけならば、うちの店が材料を用意するわ」
「そうですか。でも、それだとあまり量が作れないし、美味しいシーフードカレーをもっとたくさんの人と食べたいから……わたし、少しは貯金があるんです」
子猫がきゅっと拳を握りしめると、今度はウィリオ王子が「待て待て、小さな猫が働いて貯めたお金を使わせるわけにはいかないからな、うちの国からカレーライスの研究費としていくらか出せるから、そのお金に手をつけてはならないぞ!」と子猫を止めた。
しかし、それを聞いたエリナが「わあ、ありがとうございます。みんなでお金を出し合えば、たくさんの人に新しいカレーライスを食べてもらえますね!」と耳をぴこぴこさせて喜んだので、ルールーもウィリオ王子も「だめーっ! 子猫の貯金はおろしちゃだめーっ!」と叫んだのであった。