ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「その話を、ぜひとも詳しく……」
王妃は片手で優雅に料理長を制し、小さくウインクした。
「落ち着きなさい、リックル料理長。大丈夫よ。その情報はすでに把握しているから、あとでエリナと相談しましょう」
「は、ははっ! ありがとうございます!」
笑顔になった料理長は椅子に座りなおした。
ミメットがぐるりと周りを見回してからあらためて言った。
「いいかい? そんな訳だから、エリナはカレーライス企画の総責任者として、ウィリオ王子殿下とルールーちゃんと力を合わせてやっていくといいと思う。というのは……あたしは思うんだけどさ、後進を育てるのってどんな分野でも大切なんだ。今回、まだ若いウィリオ王子殿下とルールーちゃんが、国の代表としてこの国にやってきたわけなんだけど、そこにエリナが加わって、三か国の親睦を深め交流を促進するこの企画ができた。せっかくの機会だから、今回は大人はフォローに回って、きっかけを作った三人の子たちに経験を積んで欲しいと思うんだよね。こういうことが国の将来の発展に繋がると思うんだけど……どうだい?」
なんだかんだ言っても、手練れの冒険者として肝が据わっているミメットは、王宮の会議室、しかもメンバーに王族も交じっているというこの場でも、まったく臆せずに意見を述べている。しかも、いつの間にか敬語も吹っ飛んでしまっている。
王妃は片手で優雅に料理長を制し、小さくウインクした。
「落ち着きなさい、リックル料理長。大丈夫よ。その情報はすでに把握しているから、あとでエリナと相談しましょう」
「は、ははっ! ありがとうございます!」
笑顔になった料理長は椅子に座りなおした。
ミメットがぐるりと周りを見回してからあらためて言った。
「いいかい? そんな訳だから、エリナはカレーライス企画の総責任者として、ウィリオ王子殿下とルールーちゃんと力を合わせてやっていくといいと思う。というのは……あたしは思うんだけどさ、後進を育てるのってどんな分野でも大切なんだ。今回、まだ若いウィリオ王子殿下とルールーちゃんが、国の代表としてこの国にやってきたわけなんだけど、そこにエリナが加わって、三か国の親睦を深め交流を促進するこの企画ができた。せっかくの機会だから、今回は大人はフォローに回って、きっかけを作った三人の子たちに経験を積んで欲しいと思うんだよね。こういうことが国の将来の発展に繋がると思うんだけど……どうだい?」
なんだかんだ言っても、手練れの冒険者として肝が据わっているミメットは、王宮の会議室、しかもメンバーに王族も交じっているというこの場でも、まったく臆せずに意見を述べている。しかも、いつの間にか敬語も吹っ飛んでしまっている。