女の子、拾いました。
部屋に戻ると、ベッドの上に布団も被らずにうつ伏せになって吐息を立てて眠っている彼女。
寝顔まで可愛い彼女を見届けて、上から毛布を掛けた。
僕も仕事で疲れていて、床に身体を預けて横になると、すぐに眠気が襲ってきた。
翌朝。
昨日の酷い雨がまるで嘘みたいに見事な快晴だった。
目を覚ましてカーテンを開けると、眩しいくらいの光が差し込んでくる。
おまけに、なんだか良い匂いが漂ってきた。
キッチンへ向かうと、昨日の例の彼女が立って調理をしていた。
「あ、おはようございます」
「……おはよう」
後ろを振り向いた彼女の笑顔が眩しかった。
僕は、まるで夢でも見ているのか?と錯覚してしまいそうなほど、美しいと感じてしまった。
自然光が差していて、大袈裟かもしれないけれど、その姿が女神かとさえ思った。