冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
真夜中になり、やっと話が終わった。

今更だけどお互いの連絡先を交換した。

彼には響さんと呼ぶよういわれた。

私のことは玲奈と呼ばせて欲しい、と。

そんなことは容易いこと。
もちろん即答で了承した。

結婚式は2ヶ月後の6月18日だそうだ。

ドレスなどは秘書から連絡が来るから採寸に行くように言われた。
それ以外は全て響さん側で勝手に秘書が整えてくれるそうだ。

私はドレスを決めること、仕事を辞めること、引っ越し準備のみ。

お金のこともこのまま神山さんにお願いすることになった。

秘書も第一秘書のみ事情を知ることとなるということだ。
明日にもその秘書の方、米山さんから連絡が来ると言われた。

では、また明日の連絡を待ちますと立ち上がった。

すると響さんは、
「夜も遅いから送って行くよ」
と言い、車のキーを持ち立ち上がった。

神山さんも立ち上がり帰るという。

「響さん、大丈夫ですよ。帰れます。」

「いや、もう遅いから…。家はどこ?」

またまた今さらだけど…、
「高円寺です」

「そんなに遠くないし、送って行くよ。」

「ありがとうございます。」

じゃ、とみんなで立ち上がった。

何かあれば、と神山さんの名刺も受け取り、私の連絡先もお渡しした。
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