冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
翌朝、気がつくともう7時でご飯が運ばれてきて起こされた。

響さんに頭を撫でられているうちに眠くなってしまったようだ。

昨日響さんに翻訳のことがバレてしまったが咎められず、返って無理しなければやってもいいとさえ言ってくれた。

本当に、なんて心の広い人なんだろう。
こんな優しい人が世の中にいるなんて思わなかった。

そんな優しい響さんを私の愚かな行動で裏切ってしまうところだった。

残り4ヵ月。
響さんに迷惑をかけず、響さんのために、響さんのことだけを最優先に、考えたいと思う。
私にできるせめてもの響さんへの恩返しだから。

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