冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
10時になり退院手続きをしようとしたら、すでに支払いが済まされていた。
私はお迎えに来ると言っていた響さんを着替えてベッドに座り待っていた。
今日は土曜日。もしかしたらゆっくりしてるかもしれないし、まだこないかもしれない。
せっかくの休みだから来なくてもいいのになぁ。
こんなことして周囲へのアピールかもしれないけど契約妻にここまで気をつかうのは疲れるだろうなぁ。
こうやって響さんの足を引っ張らないようにしなきゃ。
千波にもメールしなきゃ…。
私はスマホを取り出し
『千波、お疲れ様です。実は昨日ちょっと体調崩しちゃってさ。翻訳の仕事楽しいからたくさんしたいけど家政婦の仕事もあるからやっぱりほどほどの量にしとく。ごめんね。たくさん手伝えなくて…。』
送信するとすぐに返信が来た。
『大丈夫なの??一人暮らしだよね。夜なら見に行ってあげられるよ。』
『それは大丈夫。昨日ゆっくり寝たし。』
『仕事のことは了解です。でもさ、評判いいし、家政婦辞めてこっちを専業にしたらいいと思ってたんだよね。専業にしたら食べていけるくらいは稼げると思うんだけど。』
『ありがとう。でも旅行に行ってきたいし少し考えてみるよ。また連絡するね!』
翻訳を専業にする、かぁ…
考えたことなかったけど楽しそうだよね。
今より増えるけど4ヵ月後には家事も無くなって1人の生活になる。
やることもなくなり、響さんとのお出かけやご飯を一緒に食べる時間もなくなる。
時間は無限にある。
無限かぁ。
嬉しいような、悲しいような。
1人暮らしってどんなだったかなぁ…。
あっという間にその日は来ちゃうんだろうな。
色々考えているとドアをノックされた。
「はい」
響さんが部屋へ入ってきた。
そしてベッドに座る私をぎゅっと抱きしめてきた。
「玲奈、体調はどう?よく眠れた?」
誰もいないのに急に抱きしめられ私はビックリした。
慌ててコクコクとうなずくとしできなかった。
響さんの手は少し緩み顔をのぞかれる。
「目元が少し腫れてるな。昨日あんなに泣かなくて良かったのに。」
そう言いながら瞼に触れられ、ドキっとした。
「玲奈、もう帰れるの?」
「は、はい。」
「荷物は…特にないか。さぁ行こう。」
私の手を取り立ち上がらせた。
私の腰を支えるように、抱え込まれながらナースステーションで挨拶し病院を後にした。
「玲奈、体調良ければこのままお昼ご飯食べにいかない?」
「はい。でも昨日と同じ服なので…一度着替えられると嬉しいので家に帰ってはダメですか?」
「ごめん、気がつかなかった。じゃ、買い物に行こう。」
「いえ、家で着替えますから。買うくらいならこのままの服でいいです。」
「どうして?どうしてそんなに遠慮するの?」
「契約妻だからです。遠慮しない方がおかしいですよね。必要経費だけいただきます。」
「玲奈、そう言うことは言わないで。俺が君にプレゼントしたいんだ。それならいいだろう。」
私は何も言えなくなった。
私はお迎えに来ると言っていた響さんを着替えてベッドに座り待っていた。
今日は土曜日。もしかしたらゆっくりしてるかもしれないし、まだこないかもしれない。
せっかくの休みだから来なくてもいいのになぁ。
こんなことして周囲へのアピールかもしれないけど契約妻にここまで気をつかうのは疲れるだろうなぁ。
こうやって響さんの足を引っ張らないようにしなきゃ。
千波にもメールしなきゃ…。
私はスマホを取り出し
『千波、お疲れ様です。実は昨日ちょっと体調崩しちゃってさ。翻訳の仕事楽しいからたくさんしたいけど家政婦の仕事もあるからやっぱりほどほどの量にしとく。ごめんね。たくさん手伝えなくて…。』
送信するとすぐに返信が来た。
『大丈夫なの??一人暮らしだよね。夜なら見に行ってあげられるよ。』
『それは大丈夫。昨日ゆっくり寝たし。』
『仕事のことは了解です。でもさ、評判いいし、家政婦辞めてこっちを専業にしたらいいと思ってたんだよね。専業にしたら食べていけるくらいは稼げると思うんだけど。』
『ありがとう。でも旅行に行ってきたいし少し考えてみるよ。また連絡するね!』
翻訳を専業にする、かぁ…
考えたことなかったけど楽しそうだよね。
今より増えるけど4ヵ月後には家事も無くなって1人の生活になる。
やることもなくなり、響さんとのお出かけやご飯を一緒に食べる時間もなくなる。
時間は無限にある。
無限かぁ。
嬉しいような、悲しいような。
1人暮らしってどんなだったかなぁ…。
あっという間にその日は来ちゃうんだろうな。
色々考えているとドアをノックされた。
「はい」
響さんが部屋へ入ってきた。
そしてベッドに座る私をぎゅっと抱きしめてきた。
「玲奈、体調はどう?よく眠れた?」
誰もいないのに急に抱きしめられ私はビックリした。
慌ててコクコクとうなずくとしできなかった。
響さんの手は少し緩み顔をのぞかれる。
「目元が少し腫れてるな。昨日あんなに泣かなくて良かったのに。」
そう言いながら瞼に触れられ、ドキっとした。
「玲奈、もう帰れるの?」
「は、はい。」
「荷物は…特にないか。さぁ行こう。」
私の手を取り立ち上がらせた。
私の腰を支えるように、抱え込まれながらナースステーションで挨拶し病院を後にした。
「玲奈、体調良ければこのままお昼ご飯食べにいかない?」
「はい。でも昨日と同じ服なので…一度着替えられると嬉しいので家に帰ってはダメですか?」
「ごめん、気がつかなかった。じゃ、買い物に行こう。」
「いえ、家で着替えますから。買うくらいならこのままの服でいいです。」
「どうして?どうしてそんなに遠慮するの?」
「契約妻だからです。遠慮しない方がおかしいですよね。必要経費だけいただきます。」
「玲奈、そう言うことは言わないで。俺が君にプレゼントしたいんだ。それならいいだろう。」
私は何も言えなくなった。