冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
私たちはアンダルシアへ移動した。

バルセロナとは違い、私の思い描くような明るいスペインがここにはあった。

街の雰囲気は常に明るく、バルからは陽気な声が聞こえてくる。
街中には集まって踊っている人も見かけた。

凄い…

どこを見ても青い空、街は白く輝いている。
窓辺の鉄柵には花が飾られとても華やかな街だ。コントラストに見惚れてしまう。

私たちはホテルでゆっくりした後夕方になり食事に出かける。
お酒を頼むとタパスが無料で付いてくるので驚いてしまった。
私は「ラッキー」と思うが響さんはタダだなんて…と驚いている。
色々なお店の味を知りたくて私たちは何軒かハシゴして立ち食いをした。
「懐かしいなぁ。学生に戻ったみたいだ。またあの頃の雰囲気を味わえるなんて思いもしなかったよ。」

「良かったですね!リフレッシュ出来ました?」

「存分に。でもまだ旅は途中だ。もっともっと楽しもう!」

「はい!」

私たちは洞窟に向かった。
なぜならここはフラメンコを観れると有名だから。
スペインまで来てフラメンコを観ずには帰れる訳がない。
私にとって初めてのフラメンコが本場のものになった。
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