冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
私が悩んでる間に、バスタブにお湯を入れにいってしまった。

戻ってくるとそのまま抱き上げられバスルームへ連れて行かれる。

私は響さんの手で泡立った石鹸で全身洗われてしまう。
少し骨張った指が私の身体を滑らせながら洗ってくれるが私は恥ずかしくて仕方ない。
何で指なの?!際どいところも全て響さんの指で洗われてしまいドキドキが止まらない。
髪の毛まで丁寧に洗われ私はすることもなく座っているだけ。お姫様のよう。

全て洗い終わり、髪の毛を拭かれタオルを巻かれた。
私を抱き上げてバスタブへ入れてくれる。

そのあとに響さんは自分を洗い始めた。

バスタブからついじっと見てしまうと、
「流石にそんなに見られると恥ずかしいよ。ま、玲奈だからいいけど。」

「ご、ごめんなさい。つい…。」

シャワーを浴びて響さんもバスタブに入る。
2人が入っても余裕の大きさのバスタブなのに私を後ろから抱き抱えるようにして入る。

響さんの手は私の胸を包み込む。
あ…ん。
つい私の声が出てしまった。
バスルームの中に私の声が響きなんだか恥ずかしい。

「響さん…ダメです。」

「分かってる。触れるだけ。」

いや…ん…

私のお尻に硬いものが当たる。

あ…。

「ごめん。もうしないけど…玲奈に触れてると反応しちゃって。」

覗き込むと響さんはちょっと赤くなり、
「見ないでくれ…。」
と苦笑い。

なんだか可愛い。
いつもスマートで何事もそつなくこなし、完璧な響さんのこんな顔が見られるなんて。

私は自分から響さんにキスをした。

響さんは驚いたような顔をしていたが、目を細めて嬉しそうな顔になりキスを返してきた。

ついキスに集中するが私たちの出す音がバスルームに反響し恥ずかしい。

目が合うと笑ってキスをやめバスルームから出た。
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