冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
翌朝目が覚めると目の前には響さんが私を見つめていた。

え?!

「おはよう、玲奈。」

「お、おはようございます。なんで見てるんですか?」

「昨日のことは現実なんだと噛み締めてたんだ。」

私にチュッと触れるだけのキスをしてきた。

キュンとした…
私も響さんのことが好きと言えたことを思い出した。
夜、情熱的に抱き合ったことも響さんのことをきいたこともみんなよみがえってきた。

響さんは今度はしっかりとキスしてきた。角度を変え私の形を確認するかのよう。
私の少し開いた口を見逃すことなく舌を滑り込ませてきた。
響さんの舌は私の口の中を確認して触れ回る。
そのうちに私の舌に絡まり合い水音を立てる。
その音に刺激され恥ずかしくなるが響さんはやめてくれない。
私も余裕がなくなりキスに没頭してしまった。
こんなにキスが気持ちいいものだとは知らなかった。
響さんの気持ちが流れ込んでくるようだった。

響さんはだんだんキスだけで収まらず私のパジャマの中に手が入り込んできた。

そういえばなんだか硬いものが私の腿に触れている。

手はお腹や腰のあたりをさすり始めた。
するとそのまま上へ上がってきた。
胸を揉み始めると私も昨日のことが蘇り熱くなってくる。

あぁ…ん。
ん…。

声が漏れてしまう。
すると響さんは更に手を動かしつつパジャマを持ち上げ始めた。
私の胸を口に含み吸ったり舐めたりを繰り返し始めた。

あぁ…
あぁ……ん。
いや…ん。

どうしても声を抑えきれず、漏れてしまう。
それを響さんの口が音を拾ってくれる。

手はスルスルとショーツの中に入り込み指で私の秘部を確認している。

はぁぁ…ん…

「濡れてる…。」

「言わないで…。」

響さんは嬉しそうにパジャマを脱ぎ出した。
私のパジャマも脱がされ肌が直接触れ合う。

すると響さんは私の足の間に入り込み舌で翻弄し始めた。

カーテンの間から明かりが差し込み始め、響さんの表情がよく見える。
私を下から見上げながら舐めてる姿を見ると興奮してゾクゾクしてしまう。

「いや…早く響さんが欲しいの。」

「俺も玲奈と繋がりたい。」

そう言うとグッと入り込んできた。
響さんは私に腰を打ちつけ律動を繰り返す。

はぁ、はぁ、はぁ…
響さんの息が上がる。

「玲奈、いっていいかな?」

「はい。」

ん……

響さんが中で果てるのが分かった。

私たちは密着し息を整えていると響さんは耳元で、

「愛してる」

と言ってくれた。

昨日もこの声を聞いた気がする…。

私もたまらずに響さんの耳元で、

「私も、愛してます。」 

と伝えた。

この響さんへの気持ちをどう表現したらいいのかわからないくらいに愛おしい。
表現方法がわからないことがもどかしい。

こんな気持ち初めて。

気持ちが昂りすぎて涙が溢れてきた。

響さんは慌てて「どうしたの?」と聞いてくれる。

「響さんのことが本当に好きなんです。でもどうやったら私の気持ちが伝わるのかわからなくてもどかしくて…。本当に大事なんです。本当に一緒にいるだけで幸せなんです。どうしたらいいの?」

「俺に伝わってるよ。俺の気持ちも伝わってる?俺の方こそもどかしくてたまらないんだ。玲奈が俺のものだともっと、もっと、もっと感じさせて欲しい。」

私は響さんにしがみついた。

「離さないで…。ずっとあなたのそばにいさせてください。」

「もちろんだよ。絶対に離さないから覚悟して。俺は玲奈しか要らない。だからこそ玲奈だけを大切にするから。」

どれだけ抱き合っていたのだろう。
いつまで経っても離れられない。
響さんが撫でてくれる髪の毛が気持ちいい。
私も響さんの腰に手を回しているが硬く引き締まっている。いつまでもこの手を離すことができなかった。

「玲奈、今日で最後だから街に繰り出そうか?」

「はい。本当の新婚旅行をしましょう。」

またも響さんに抱き抱えられバスルームでシャワーを浴びた。

鏡には身体中の花がよく見えた。

恥ずかしいがこんなにも求められたんだと思うと少し嬉しい。
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