冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
2人でバスタブに浸かると顔を見合わせて笑いあってしまった。

「なんだか俺、昨日から盛ってて恥ずかしいな。高校生じゃあるまいし、我慢ができないって…ヤバいな。」

「ふふ。私も響さんと繋がっていたくなっちゃったんです。こんなこと言うの初めて。思うのも初めてです。」

「またそういうこと言う。煽るなって。また盛っちゃうだろ。」

私の胸を何気なく触りながら話す。

「昨日から私たちくっつきっぱなしですね。」

「まだ足りないけどな。さ、のぼせる前に出ようか。」

「そうですね。」

お風呂から出て水分を取るとベッドルームへ向かった。

「眠い?」

「ううん、なんだかドキドキして。」

「もっとドキドキさせたらダメか?」

「……響さんもドキドキしてますか?」

「決まってるだろ。前からずっとしてるさ。」  
そういうと私の耳をかじる。
指先を舐め、胸からお腹、ふととも、足の先…全身を響さんに舐められて私は身悶えてしまうが響さんは執拗に私を揺さぶり続ける。

「響さん…もう…だめぇ。」

「玲奈、愛してる。」

「私も、私も。」

私の中に入ってきた響さんを私は愛おしく思い、彼にしがみついた。

何度も何度も私の中で動きまわり、私たちのスペイン最後の夜は更けていった。
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