冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
玲奈の体調は落ち着いており、すでに27週になっていた。
少しだけ翻訳の仕事も始めた。
俺は心配だが玲奈は、暇だし他の妊婦さんはみんな働いてますよ、と言われ渋々了承した。

最近玲奈は胎動を感じるようだ。
俺に触れるようにいうが全然わからない。
でも確実に成長しているようだ。
玲奈のお腹はふっくら、ではなくだいぶ目立つようになってきた。

いわゆる安定期…
玲奈がお腹に俺の手を当てさせるたびにドキッとしてしまう。
そう、俺は玲奈にあれから触れていない。
玲奈不足だ。
もちろん身体だけを求めているわけではない。
いつでも玲奈の心と身体、全て繋がっていたいと思ってる…。

玲奈の素肌が気持ち良すぎて俺は手が離せなくなっていた。

「響さん?」

「うん…」

「響さん!」

「うん…」

「どうしたんですか?」

「うん…」

「もう!響さんってば!」

「あ、あぁ…ごめん。」

「どうしました?」

「いや…その…。玲奈に触れたままでいたいなぁって。もっと触れたらダメかな?」

「あ…、う…ん。いいと思います。」

「本当に?無理してない?」

「はい。私も…響さんと触れ合いたい。でも…無理はダメですからね。」

「もちろんだよ。」
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