冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
玲奈は36週を迎え、里帰りすることになった。

俺は新規事業が始まり忙しくなってきた。
なかなか日にちを跨ぐことなく帰れることさえままならなくなってしまった。
ただこれだけは譲れない、と玲奈を北海道へ送り届けた。
すぐに東京へ戻らなければならずタクシーを待たせたまま玲奈をお願いし空港へ舞い戻った。

まだ出産までは時間がある。
今のうちに少しでも仕事を進め、出産に立ち会うことを目標に頑張っている。
玲奈と2人で赤ちゃんをこの世に迎えたいから…。
米山にも「陣痛が来たらすぐに飛行機に乗るからな!」と宣言してある。
これだけは絶対に譲れない。

玲奈には日に何度も連絡し、体調の確認をした。

以前のように毎週末北海道へはいけなくなってしまったが出産には絶対に立ち会うと約束していた。
そのために時間をぬっては父親学級にも参加してきた。
準備は万端だ。
< 192 / 205 >

この作品をシェア

pagetop