冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
「お父さん、お母さん!産まれました。男の子です!!!」

「おぉ!そうか。」

「響さんおめでとう。よかったわね。」

「ありがとうございます。」

俺は早速撮った写真を見せると2人はとても喜んでくれた。

「早かったわね。安産ねー。」

「え?安産ですか?」

「えぇ。まだお昼過ぎよ。初産なのに早いと思うわ。」

「まだ昼過ぎですか?!俺はもう1日くらい経ってるんじゃないかと思うくらい永遠に感じました。」

「ふふ。そうよね。本人たちはそう思うでしょうね。でも玲奈は安産だわ。」

「はぁ…。なんだか力が入りすぎていろんなところが痛いです。」

「ドンマイ、パパさん。」

「ははは…。」

助産師に赤ちゃんがベビー室へ移動したと聞き俺たちは見に行った。

「響さんにそっくりじゃない!イケメンね。」

「え?玲奈に似てませんか?俺は玲奈かと思いました。」

「いや、弓川くんだろう。」

「そうですか?実感ないです。」

「可愛いわねぇ。なんて可愛いのかしら。」

「はい、可愛いですよね〜。ついさっきまで玲奈のお腹にいたと思うと不思議でならないです。」

「そうよね。でももう戻れないのよ。頑張って、パパさん。」

「はい!がんばります!!!この子のためにも、玲奈のためにも。」

「頼んだぞ!」

「はい!」
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