冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
コンコン…
「はい」
「弓川です。入ってもいいかしら?」
「…は、はい!」
「玲奈さん。ご出産おめでとうございます。響から聞いていてもたってもいられなくて飛行機に飛び乗りました。」
「えぇ?!母さん、何やってんの?」
「初孫ですもの。聞いちゃった限りは会いたくて…。ダメだった?」
シュンとする母に苦笑した。
「ちょっと待ってて。赤ちゃん連れてきてもらおうか。」
母さんはそれを聞くと嘘のように笑顔が溢れた。
「玲奈さん。身体は大丈夫?お疲れ様でした。」
「お母さん、来てくれてありがとうございます。ふふふ…親子ですね〜。今朝破水したと電話した2時間後くらいには響さんもここに到着したんです。お母さんもさっき連絡したのにもうここにいらっしゃる。行動力があるのはお母さん譲りなんですね。」
「まぁ…そんな…。」
母さんは玲奈に言われ顔を赤く染める。
こんな顔もするんだな、と初めて見る母の顔に嬉しくなった。
コンコン
「弓川さん、お子さんお連れしました。」
「ありがとうございます。」
俺が受け取ると母が覗き込んできた。
「男の子?」
「あぁ。慶介って名前をつけたんだ。」
「慶介くん。いい名前ね。」
「抱いてやってよ。」
俺は母さんの腕の中に慶介を預けた。
母さんは無言になり涙をポタポタ流し始めた。
「あ、ごめんなさい…。」
涙が慶介を包んでいるタオルに落ちていく。
ハンカチを探しているようだが出てこない。
俺がティッシュを渡すとゴシゴシと涙を拭うがとめどなく流れている。
「母さん…。」
「ごめんなさい。慶ちゃん、ごめんね。」
そのうち、うわーん…と声まで上げて泣き始める母に驚いた。
「母さん??」
「ご、ごめんなさい。こんな幸せがあるなんて思いもしなかったの。誠は亡くなり、響にも振り向いてもらえないと思ってたの。全て自業自得なの。なのに…こんな、こんな可愛い子を見せてもらえるなんて私どうしたらいいのか…。」
嗚咽を漏らし泣く母に俺や玲奈まで涙が頬を伝う。
「お母さん、これからはもっと仲良くしてください。よろしくお願いします。」
「れ、玲奈さんは許してくれるの?」
「はい。もちろんです。」
「母さん。やり直してみようよ、家族を。」
うん、うん、と何度も頷く母の姿は今まで見ていた強い母はおらず普通のお母さんだった。
ふぇ、ふぇ…
「ほら、慶介も泣いてると不安がるよ。ばあちゃんになるんだろ。」
うん、うん…
「さ、記念写真だ!」
「や、やめてよ。こんな泣き顔の写真なんて。」
「はいチーズ!これもいい思い出になるさ。俺たちともみんなで撮ろうよ。」
スタッフに声をかけ4人の写真を撮ってもらった。
「はい」
「弓川です。入ってもいいかしら?」
「…は、はい!」
「玲奈さん。ご出産おめでとうございます。響から聞いていてもたってもいられなくて飛行機に飛び乗りました。」
「えぇ?!母さん、何やってんの?」
「初孫ですもの。聞いちゃった限りは会いたくて…。ダメだった?」
シュンとする母に苦笑した。
「ちょっと待ってて。赤ちゃん連れてきてもらおうか。」
母さんはそれを聞くと嘘のように笑顔が溢れた。
「玲奈さん。身体は大丈夫?お疲れ様でした。」
「お母さん、来てくれてありがとうございます。ふふふ…親子ですね〜。今朝破水したと電話した2時間後くらいには響さんもここに到着したんです。お母さんもさっき連絡したのにもうここにいらっしゃる。行動力があるのはお母さん譲りなんですね。」
「まぁ…そんな…。」
母さんは玲奈に言われ顔を赤く染める。
こんな顔もするんだな、と初めて見る母の顔に嬉しくなった。
コンコン
「弓川さん、お子さんお連れしました。」
「ありがとうございます。」
俺が受け取ると母が覗き込んできた。
「男の子?」
「あぁ。慶介って名前をつけたんだ。」
「慶介くん。いい名前ね。」
「抱いてやってよ。」
俺は母さんの腕の中に慶介を預けた。
母さんは無言になり涙をポタポタ流し始めた。
「あ、ごめんなさい…。」
涙が慶介を包んでいるタオルに落ちていく。
ハンカチを探しているようだが出てこない。
俺がティッシュを渡すとゴシゴシと涙を拭うがとめどなく流れている。
「母さん…。」
「ごめんなさい。慶ちゃん、ごめんね。」
そのうち、うわーん…と声まで上げて泣き始める母に驚いた。
「母さん??」
「ご、ごめんなさい。こんな幸せがあるなんて思いもしなかったの。誠は亡くなり、響にも振り向いてもらえないと思ってたの。全て自業自得なの。なのに…こんな、こんな可愛い子を見せてもらえるなんて私どうしたらいいのか…。」
嗚咽を漏らし泣く母に俺や玲奈まで涙が頬を伝う。
「お母さん、これからはもっと仲良くしてください。よろしくお願いします。」
「れ、玲奈さんは許してくれるの?」
「はい。もちろんです。」
「母さん。やり直してみようよ、家族を。」
うん、うん、と何度も頷く母の姿は今まで見ていた強い母はおらず普通のお母さんだった。
ふぇ、ふぇ…
「ほら、慶介も泣いてると不安がるよ。ばあちゃんになるんだろ。」
うん、うん…
「さ、記念写真だ!」
「や、やめてよ。こんな泣き顔の写真なんて。」
「はいチーズ!これもいい思い出になるさ。俺たちともみんなで撮ろうよ。」
スタッフに声をかけ4人の写真を撮ってもらった。