冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
コンコン…

神山さんがノックすると入るように声がかかった。

神山さんと部屋に入る私を見て3人は固まっていた。

が、すぐに我を取り戻したのか響さんが近づいていた。
私の腰を抱き、
「父さん、母さん。玲奈だよ。俺の妻だ。俺は玲奈以外考えられない。認めるとか認めないとか聞いてないから。」

「おい!」

私を抱き寄せる力が強まる。
私は響さんを見上げ、そのあと意を決したようにご両親に挨拶をした。

「浅田玲奈と申します。ご挨拶が遅くなり申し訳ありませんでした。これから響さんと一緒に頑張っていきます。どうかよろしくお願い致します。」

「あ、あぁ…。」

2人は私の目を見ることなく曖昧な返事をしてきた。

「さぁ、玲奈行こう。」

私の腰を押すように部屋から出す。

私は「失礼します」と言いながら退室する。

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