冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
翌日も図書館へ行き、昨日の続きを読んだ。

けれど来週から食事を作ることになったので私は庶民の作るご飯でいいのか不安になり、図書館で料理本を漁った。
気になるページは写メしておいた。
お手伝いさんの作る料理は基本が和食。
響さんは和食が好きなのかもしれない。

元彼にも料理だけは褒められた。
私の見た目は地味なので褒められたことはないが料理だけは美味しいと言ってもらえていた。

響さんにも美味しいと言ってもらえたらいいな、と思うとつい心が弾む。



バイブになっていたスマホがメールを着信した。

『ごめん、急なんだけど専務や常務が結婚祝いに食事会をしたいというんだ。急なんだけど明日いいかな?』

『わかりました。どんなお店か教えてください。何を着たらいいか考えます。』

『分かった。』

あぁ、とうとう仕事だわ。
ボロが出ないように気をつけないと…。

なんだか行く前から疲れてしまい、読書は諦めて今日は帰宅することにした。
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