冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
ワンピースに着替えタクシーに詰め込まれた。

私は窓から何度も里美さんにお礼を言い、タクシーで待ち合わせ場所に向かった。

まだ皆さん着いていないとのことで私はお店の外で待つことにした。

15分後、2台のタクシーが連なって目の前に止まった。

私が見ると1台目に響さんと米山さんが乗車しているのが見えホッとした。

2台目からは男性が3人降りてきた。

「玲奈、お待たせ。中で待っていたらよかったのに…」
と響さんが優しく声をかけてくる。

「皆さんへの挨拶は中でゆっくりしよう。」
と言いそのまま私の腰に手を回し店内へと促す。

は、恥ずかしい…

私は俯き気味に赤くなった顔を隠した。

「おやおや、赤くなって随分可愛らしい方だ。良いですね!」
と後ろから声がかかった。

響さんは、
「真山さん、新婚ですから…!」
と返している。

皆さん笑顔で私の方を見ており、益々赤くなってしまった。

私たちは店内へ入り、予約していた座敷へと案内された。

とても広い和室で中央にテーブルが置かれ、6人分のセッティングがされている。


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