冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
家に帰り冷蔵庫に入れると食材でパンパンになった。

「今日はまだ家事する日じゃないから夕飯食べにいかない?」

「昨日も外食だったし家で食べませんか?これだけ食材あるし、私が作ります。」

「大変じゃない?俺が作るよ。」

「簡単なものですよ!期待しないでください。」

「じゃ、今日は休日だし一緒に作ろう。」

「疲れてるでしょう…私がやりますよ。」

「いいの、いいの。お互い知らないことだらけだったからもう少し話そうよ。ダメ?プライベート不介入って言ったのに介入しすぎ??」

「私は気にしないですよ。」

「よかった。なら一緒に作って食べよう。」

「何にする?」

「そうですねぇ…昨日は魚だから肉ですかね。

「鶏肉好きなんだけど…昼にスモークチキン食べちゃったんだよね。でも…チキン食べたいなぁ。」

「タンドリーチキンにでもします?」

「出来るの?」
 
「手間かからないですよ。今のうちに漬け込みましょうか。」

生姜とニンニクを刻み、ヨーグルト、ケチャップ、カレー粉、塩を袋に入れる。そこに手羽元を入れ揉み、冷蔵庫にしまった。

「こんな簡単なの?これで焼けばタンドリーチキンなの?」

「はい。ホントは違うのかもしれないけどうちはこれです。」

「楽しみだなぁ。じゃ、サラダでも作るか。この前さ、食べたんだけどアボガドと豆腐とチーズが入ってるんだけど美味しくってさ。真似してみようかな。」

「どんな感じですか?」

「マヨ系だと思うんだよね。」

「ふむふむ。じゃ、豆腐を水切りしましょうか。多分水切りしてたはず…。あとはクリームチーズかなぁ。塩胡椒とマヨネーズ入れてみます?柚子胡椒をお手伝いさんが使ってたからそれにするのもありかも、ですね。」

「凄いな、俺が言っただけで分かるの?」

「分からないですよぉ。でもなんとなーく…雰囲気違ったら教えてくださいね。」

豆腐を水切りし、少し崩したところは柔らかくしたクリームチーズとアボガド、柚子胡椒にマヨネーズを入れた。

「どうですか?」

「チーズがボソボソしてたかも。でもこっちの方がまったりしてて美味しい。」

「あとはスープでも作りましょうか。」

「よし、スープだけは作るよ。」

野菜室を開け適当に選んでいく。
トマトを刻んでるからトマトベースなのかしら。

私は作ったあと休憩出来るようお湯を沸かし、アイスティーの準備をした。
濃いめに煮出し、氷をたくさん入れアイスティーを作るとアールグレイの香りが広がった。

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