冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる～愛なき契約夫婦の艶美な一夜～

何故かどんどん運ばれてくるのは女性ものばかり…。

大変…こんなに運ばれてきちゃった。

仕方ないから1枚くらい買うしかないと清水の舞台から飛び降りたつもりでいたのに、こんなに出していただいて1枚だけですなんて言いにくい。

慌てて、「このくらいで大丈夫です！」と言ったが響さんは店長さんに、「すみません、妻は遠慮ばかりするんです。俺は甘やかしたいんですけどね…なので今日はうんと可愛くしてあげてください。彼女に似合うものなら何でも買ってあげたくなるんですよ…。」なんて惚気てるようなことを言う。

「まぁ…熱々ですね。羨ましい。私、当てられちゃいます。」

「アハハ、まだ新婚ですからね。優しい目で見てください。」

「ご主人にこんな愛されて羨ましいです、奥様。」

私は真っ赤になり何も答えられず俯いてしまう。

それを見て響さんは、
「ほらまた赤くなって…玲奈は可愛いなぁ。」
と言う。

響さんの演技は私の心を動揺させる。
本気で言われているような気にさえなってしまう。

ここは響さんの行きつけのようだし妻役が必要なのかしら。

それにしてもこんなの恥ずかしすぎる…。