冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
なんだか歩いているだけなのに、なんて言うことの話題ばかりなのに楽しい…

まるでデートみたい…




デート?!




なんで今日出かけてきたんだっけ?!




普通に買い物とかしてたけど…私達デートする間柄じゃないじゃん!


あれ??
どうしてこうなった?




ってゆーか…めっちゃデートみたいだよ。

気がついちゃったわたしは赤くなる。

響さんがスーツを買うのに付いてきただけなのに洋服を買ってもらい、ご飯を一緒に食べ、さらにはウィンドウショッピングまでしてるじゃん。

デートみたいじゃん…

「響さん、帰りましょう。」  

「え?なんで??疲れちゃった?」

「いえ…ごめんなさい。本来の目的を忘れてました。スーツを買いに来ただけだったのに。」

「俺がぶらぶらしたかったんだよ。返って付き合わせてごめんね。」

「いえ、私は楽しいんです。けど…なんだかデートみたいだと思ったら、違うじゃん私達と思って。」

「はは、まぁ家族ってことでよくない?本当に家族になったんだし。」

「そっか…関係性としては家族ですね。」

「さ、もう少し見ない?俺、電気屋に行きたいんだよね。」

「いいですよ!」



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