冷徹御曹司の溺愛は突然に、烈火のようにほとばしる~愛なき契約夫婦の艶美な一夜~
私を抱きかかえしばらく歩くと公園があった。

ベンチに降ろされるとすぐにその人はお茶を買ってきてくれ私に渡してくれた。

なかなか飲まない私からボトルを受け取り、キャップを開け、また私に持たせる。

手がまだ震えているので開けられないと思ったのだろう。

「飲めるか?」

「は、はい…」

だいぶ落ち着いてきてるがまだ震える身体。

私の手に自分の手を添えてボトルを持たせてくれる。

2口飲めた。

カラカラになっていたのかお茶が染み渡る。

「ありがとうございます。」

少し落ち着いてきたのか涙が止まった。

今度は自分の力でお茶を飲んだ。

震えも徐々におさまってきた。
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