大好きな幼なじみ【短編】
「行ってくる!」

朔くんは、家が隣とはいえ、まだ玄関の前だった

「朔くん!待って!」

私は叫んだ

「夢香...。どうしたんだ?」

ごめんね、彼女居るのに...

告白します。

もう、これで君を想うことはないでしょう

私は朔くんの前に立ち、目を見る

「朔くん、ずっと好きでした。彼女さんと居るのを見るのは...辛かった。でも、それと同じくらい君が好きだった。幸せに...、なってください」

付き合ってください、とは言わない

付き合えないから

帰ろうとした

でも、それは朔くんに手首を掴まれたことにより阻止された

「どうした...の?」
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