遅咲きの恋の花は深い愛に溺れる
外に出るとやはり他のメンバーはすでに揃っていて、道端でわいわいと賑やかしい。
「和花ちゃん、二次会カラオケだってー」
「あ、私はもう帰ります」
「そう?せっかく飲み会に参加したのに二次会まで行きなよー。佐伯さんは行きますよね?」
ほろ酔いの小百合がテンション高く声をかけるが、和花は申し訳なさそうに愛想笑いをする。
「お先に失礼します」
誰かに聞こえるわけでもなく和花は挨拶をすると、静かに一人その場を去った。
秀人はその後ろ姿を心配そうな目で見つめるが、自分が主役の会を抜け出すこともできずにそのままズルズルとカラオケに連れていかれた。
和花は家に着くまで胸のドキドキが治まらなかった。なぜこんなにドキドキしているのか自分でもよくわからない。
和花は秀人のことを通りすがりの王子様だと心の中で美化していたのだが、秀人と実際にいろいろ話してみると、彼は物腰柔らかで優しい気遣いができる人だと感じた。
チーム長が代わることを嘆いていたが、杞憂だったかもしれない。それになぎさの言うとおりイケメンだった。
そんなことを考えてしまった自分に驚き、慌てて頬をペチペチと叩いた。
「和花ちゃん、二次会カラオケだってー」
「あ、私はもう帰ります」
「そう?せっかく飲み会に参加したのに二次会まで行きなよー。佐伯さんは行きますよね?」
ほろ酔いの小百合がテンション高く声をかけるが、和花は申し訳なさそうに愛想笑いをする。
「お先に失礼します」
誰かに聞こえるわけでもなく和花は挨拶をすると、静かに一人その場を去った。
秀人はその後ろ姿を心配そうな目で見つめるが、自分が主役の会を抜け出すこともできずにそのままズルズルとカラオケに連れていかれた。
和花は家に着くまで胸のドキドキが治まらなかった。なぜこんなにドキドキしているのか自分でもよくわからない。
和花は秀人のことを通りすがりの王子様だと心の中で美化していたのだが、秀人と実際にいろいろ話してみると、彼は物腰柔らかで優しい気遣いができる人だと感じた。
チーム長が代わることを嘆いていたが、杞憂だったかもしれない。それになぎさの言うとおりイケメンだった。
そんなことを考えてしまった自分に驚き、慌てて頬をペチペチと叩いた。