遅咲きの恋の花は深い愛に溺れる
一通りなぎさにからかわれた和花は、もうやだと文句を言いつつもなぎさに支払い処理を教えた。緊急支払いの特殊な処理方法で、知識を持っている者は少ない。
「さすが和花ちゃん、助かったよ。ありがとう!こんな時間になっちゃった、ごめんね」
「いえ、大丈夫です。支払い間に合ってよかったですね」
じゃあと戻ろうとしたなぎさだったが、秀人の姿を確認して出しかけた足を止める。人知れずニヤリと笑うと和花を振り返り言った。
「和花ちゃん、夜道は暗いから一緒に帰ろう」
「あ、はい。いいですよ」
「あと佐伯くんも!」
『えっ?』
和花と秀人、声を上げたのは同時だった。
「え、俺?」
「だって~私たち女子二人じゃ夜道は危ないじゃない。だから佐伯くん、頼んだ。じゃあ下で待ち合わせね~」
有無を言わさぬなぎさの言葉に、和花と秀人はしばらくポカンと固まった。やがてどちらともなくいそいそと帰り支度を始めたのだった。
「さすが和花ちゃん、助かったよ。ありがとう!こんな時間になっちゃった、ごめんね」
「いえ、大丈夫です。支払い間に合ってよかったですね」
じゃあと戻ろうとしたなぎさだったが、秀人の姿を確認して出しかけた足を止める。人知れずニヤリと笑うと和花を振り返り言った。
「和花ちゃん、夜道は暗いから一緒に帰ろう」
「あ、はい。いいですよ」
「あと佐伯くんも!」
『えっ?』
和花と秀人、声を上げたのは同時だった。
「え、俺?」
「だって~私たち女子二人じゃ夜道は危ないじゃない。だから佐伯くん、頼んだ。じゃあ下で待ち合わせね~」
有無を言わさぬなぎさの言葉に、和花と秀人はしばらくポカンと固まった。やがてどちらともなくいそいそと帰り支度を始めたのだった。