遅咲きの恋の花は深い愛に溺れる
特別扱い
通りすがりの王子様が彼氏になろうとは誰が想像したであろうか。秀人から”放っておけない”と言われたが、まさかその後和花から”好きです”と告白するとは和花自身予想外だった。だがその勇気のおかげで、晴れて秀人と恋人になったのである。
男性不信だった和花に彼氏ができた。
これは和花自身、大きな一歩だと思っている。秀人の物腰柔らかな口調は自然と和花の心を溶かし蕩けさせていく。
思い出すだけで顔がにやけてしまい、ゴロンゴロンとベッドの上を転がった。まるで子供みたいな喜びようだ。
ピンポンとチャイムが鳴りはっと我に返る。モニターで宅配便だと確認してから玄関を開けた。
「橘さーん、チルドのお届け物です」
身に覚えのないチルド商品に和花は首を傾げつつ受け取ると、思ったよりも大きくてずっしりしていた。
(何だろう?)
箱を開ければ、綺麗なサシの入った高級そうな牛肉が何枚も並んでいた。
「……あっ!ビンゴの景品だ」
和花はようやく思い出す。
なぎさの結婚パーティーのビンゴで牛肉が当たったのだった。その場では引き換えのハガキをもらっていて、そこに住所と氏名を書いて投函したものが今目の前に牛肉となって届いている。
男性不信だった和花に彼氏ができた。
これは和花自身、大きな一歩だと思っている。秀人の物腰柔らかな口調は自然と和花の心を溶かし蕩けさせていく。
思い出すだけで顔がにやけてしまい、ゴロンゴロンとベッドの上を転がった。まるで子供みたいな喜びようだ。
ピンポンとチャイムが鳴りはっと我に返る。モニターで宅配便だと確認してから玄関を開けた。
「橘さーん、チルドのお届け物です」
身に覚えのないチルド商品に和花は首を傾げつつ受け取ると、思ったよりも大きくてずっしりしていた。
(何だろう?)
箱を開ければ、綺麗なサシの入った高級そうな牛肉が何枚も並んでいた。
「……あっ!ビンゴの景品だ」
和花はようやく思い出す。
なぎさの結婚パーティーのビンゴで牛肉が当たったのだった。その場では引き換えのハガキをもらっていて、そこに住所と氏名を書いて投函したものが今目の前に牛肉となって届いている。