シェアハウスの相手は推しで溺愛されました。 【完】
ピーンポーン♪
玄関のインターホンが鳴った。
翔太くんが手を止めてこっちを見る。
「みーちゃん、お友達来たんじゃない?」
「う、うん。行ってくる。」
私はそう言って、玄関に向かってドアを開ける。
「入っていいよ。」
「「お邪魔します〜。」」
真希とはるくんが、家の中に入る。
ホントにどうしよう…。
説明できるかな?
「結構広いんだな。」
「当たり前でしょう、シェアハウスなんだから。」
はるくんと真希が喋っている時に、私の頭はパニック状態。
「三玲、どうした?」
真希がそう言って、私の顔を覗き込んだ瞬間、
「っっ!!」
肩に重いものが乗っかった。
顔を上げるとそこにいたのは翔太くんで、私は肩を抱かれていた。
「みーちゃん、この子達がみーちゃんのお友達?」
耳で囁かれる。
「う、うん。」
私が返事すると翔太くんは、真剣な顔ではるくんと真希の顔を交互に見て、
「こんにちは。
僕が、みーちゃんとシェアハウスしている、橘 翔太です。」
翔太くんがそう言うと、はるくんは無表情で
「伊藤 はるです。」
真希は、今にも目が出てきそうな程目を見開いて
「み、三田 真希です。」
と、名乗った。
「三田さんと伊藤くんね。
よろしく。」
と翔太くんが、言うと、二人揃って
「「よろしくおねがいします。」」
と言った。
「しょ、翔太くん、クッキーの飾り付けまだ、終わってないでしょ。やって来ていいよ。」
私がそう言うと、翔太くんは真剣な顔から突然笑顔になって、
「うん!そうする。」
翔太くんは、小走りでキッチンに行った。
ふぅ〜、今から説明しないと。