シェアハウスの相手は推しで溺愛されました。 【完】
心境 はるside
三玲に、
『それわざと?』って聞かれた。
俺は一瞬動揺した。
俺は今まで女子を名前で呼べなかった。
緊張して。
俺みたいな奴が緊張するってのはどうも、イメージに合わないけど…。
まぁ、いい。
俺が三玲を名前で呼び始めたのにはちゃんとした理由がある。
それは好きだから。
三玲のシェアハウスに遊びに行った時、あの、誰だっけ……覚えてないけど、
シェアハウスの相手が三玲の事、『みーちゃん』って呼ぶから、胸がモヤモヤして…。
まぁ、嫉妬だな。
俺はこんな感情をコントロール出来ないのは生まれて初めてだった。
三玲を見るたびに、心臓がバクバクするし、前におでこ触られた時だって、もう、倒れそうだった。
俺はこの感情が恋だって、自覚している。