シェアハウスの相手は推しで溺愛されました。  【完】
翔太くんらしき人はモゾモゾし始めた。
若干顔、赤いし。
照れてるのかな?
かわいい!

「僕は、君のシェアハウスの相手です!!」

「へぇ〜、やっぱりそうなんですね〜って
 はぁ?」

えっと、全然想像しなかった答えが返ってきたんだけど。
シェアハウスの相手?!
このイケメンが?

当の本人は、

「あ〜、言っちゃった!」

って、言って椅子を立ってぐるぐるまわってるんだけど。
大丈夫かな?
ここは冷静に。


「あの〜、シェアハウスの相手だって事は分かったんですけど、結局あなたは誰なんですか?」

「誰なんですかって、花崎三玲ちゃんのシェアハウスの相手だよ。」

「そういうことじゃなくて…。」

翔太くんはテレビでは天然キャラとして人気だ。
本人は自覚していないらしいけど。
でも、こんなに天然だとは知らなかったよ。
この人、絶対翔太くんだな。

私は何故か確信していた。
だって、一般人でこんなだったら色んな意味でやばくない?

「あなたの名前とか、そういう事を知りたいんです。」

「えっ?!」

翔太くんらしき人は急に回るのをやめて、椅子に座った。

「僕の名前は、橘 翔太だよ。」

「やっぱり。」

謎の翔太くんらしき男の人の正体は、本物の翔太くんだった。

「驚かないの?」

翔太くんはそう言って、首をかしげる。

「僕の事、もしかして知らない?」

瞳をうるうるさせて、こっちを見る。

ドキッ

はぁ〜、心臓に悪い。
めちゃくちゃドキドキするんですけど〜!

「知ってます。」

「ホントに!?
じゃあ、お互いのことを知ったから、これからよろしくね。みーちゃん!」

まだ、全然知ってないと思うけど…。


私の、新生活、波乱の展開になりそうです。
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