シンママ穂乃香の悩める再婚(26歳のwedding続編)
篤志の想い
「ご主人、生まれましたよ!」
「ホントですか?」
俺は勢いよく飛び出そうとしたが
止められた。
防護服を着せられマスクをして
案内された部屋には
生まればかりの柔らかな
赤ちゃんがいた。
愛羅さんご主人ですよ。
「え、あ、あの、ちが・・」
「おめでとう可愛い」
俺は彼女が看護師さんになんか
言おうとしたのを止めるように彼女に近づいて
「良かった、良かった」
ってオイオイ泣いてしまった。
「幾多さんアリガ・・ウッウッ
ありがとうございます。」
それから1週間彼女に付き添う
ように病院へと通った。
頼まれた訳じゃなくて
何故か足が向いた。
体にいいものを買い漁り
手土産にして持って行った。
ヨーグルト、乳酸菌飲料
甘いケーキ
なんか自分の娘のようで
可愛く思えて楽しくなる。
何枚も何枚も写真を撮る!
「日に日に顔が変わるね。」
穂乃香と赤ちゃんを見ながら
呟いた。
「ああ、ホントに可愛い」
またまた何枚も何枚も写真を撮って
待ち受けにまでしていた。
子供の写真を見ながら
ニヤけてると”おっ、隠し子か?”
とからかわれた。
「し、知っれいな‼」
そのうちちゃんとして俺の
娘にしてみせる‼
と言いたかった。
そして1週間が過ぎ退院の日
病院へと向かうと白髪の紳士がいた
彼は穂乃香によく似ていて
隣には優しそうな、おばさんがいた。
「あっ幾多さん。」
穂乃香の掛け声に振り向くように
2人は篤志を見た。
「貴方が幾多さんか?
ありがとう穂乃香が大変
お世話になりました。」
白髪の紳士は篤志を見て頭を下げた。
「ありがとう、あの日に
限って、仕事が入ってね
妻も一緒に出ていたんです。
気になって電話したら
穂乃香が出ないから急いで
帰ってきたらなぁ」
彼は彼の妻をみて目を細めた。
「ええ、ホホホもう生まれたって
聞かされてどうしょうと
思っていたら
貴方が付き添ってくれたそうで
感謝しています。」
「あ・・いえ、彼女は
ずっと僕のあこがれでした。
僕の方こそ父親になった気分を
味あわせて頂いて
すごく楽しかったです。」
「ほほう」
「伯父さん、彼は優しいから
同情してくれているのよ。
ありがとう幾多さん。」
穂乃香は微笑みながら言った。
「え💦・・・・💦あ ს同情・・? 」
僕はガッカリした。
穂乃香にはそんなふうに思われて
いたのかと・・・
毎日彼女と子供に会える日々が
俺に取っては充実していた。
俺の笑顔が消えた。
彼女の伯父さんは俺の気持ちに
気付いたのか?
コーヒーでも飲みに行こうと
肩をポンポンと叩いた。
「まあ、そうガッカリするな‼
君の気持ちは分かってる。
君は顔に出るタチだなハハハハハ
営業職なら気をつけたが
いいゾ」
「えつ」
俺は項垂れた顔を上げ彼を見た。
そして病院内にあるカフェで
珈琲を飲みながら話した。
「穂乃香の結婚は反対だったが
穂乃香がどうしてもって
言うから渋々許した。
あの男は結構、女にだらしなかった
調べたんだ、大事な穂乃香には
幸せになって欲しかったからね。
別れたと聞いてホッとしたよ
彼は何人も女が今もいるし
穂乃香に会いにも来ない。
彼は恋人にはなれるが・・・
父親には不向きだ。」
「はい、私も何回も電話しましたが
電話に出てくれませんでした。
きっと会社で降格になったことが
イラついてたのでしょう。」
「素行の悪さは会社には
マイナスだからね
学生のバイトのようにはいかないよ。」
「君は穂乃香が好きなのかな?」
「分かりません。
何度かお会いして彼女の様な
人を見つけたいとずっと思って
いました。
好きになっては行けない
先輩の奥さんだからと
ブレーキをかけてきました。
僕なんかが好きになっても
いいんでしょうか
彼女には迷惑と思います
だけど僕は彼女を守りたいです
子供も、彼女の子供も可愛いんです。
だから彼女が再婚するまで
力になりたいと思っています。」
☕「ふむ、そうか‼
有難う。
私らも若くない穂乃香の
両親は事故だったんだ
それから娘同然に育ててきた。
私たちの宝物なんだ。
君に託したい。
穂乃香の力になってくれ
お願いします。」
「め、滅相もない
僕こそ、穂乃香さんに好きになって
貰えるようにがんばります。」
彼女に、同情と言われ
トドメを食らった後だけに
伯父さんの一言は嬉しかった。
もうあんな先輩に遠慮も要らない!
篤志はその日から
穂乃香にアタックしまくると
決心した。
「じゃあすみませんけど
穂乃香を送って下さいね」
《《はいっ‼》》
穂乃香は子供を抱いて俺は荷物を
持った。
入院費用も用意してきたが
伯父さん夫婦が払い込んでいたらしい。
いつの間にか俺は彼女の旦那に
なった錯覚にさえ落ちいる。
部屋に着くと荷物を片付けて
スーパーへと出かけた、
彼女を寝かせて
沢山の食材を買い込む
=͟͟͞͞📱「もしもし、ドラッグストアに
いるけど必要な物ある?」
📱「ありがとう
今のところ大丈夫!」
「分かった‼」
部署も異動したばかりだが会社に
行くと、又移動と貼りだされ
今度は今の会社から少し離れた
本社勤務になっていた。
それも課長?
「へ?」
人事部に問い合わせたが
どうやら間違いでは無いらしい。
しかし俺に取っては渡りに船
彼女のマンションにも近いし
なんかあったら直ぐかけつけれる。
移動になった事は阪口先輩の耳にも
入ったらしい。
前田佳奈が態々部署に来て
「わたし、幾多さんにしとけば
良かった ムスッ」
「まさかァ幾多さんが
陽仁より出世するなんて
おもわないじゃない。」
「おいおい 略奪愛迄
しといて奥さん子供迄から取り上げて悪いとはおもわないのか?」
「だってぇ、本社勤務なんて
出世コースに乗ったも同然
じゃない。ずぅるい~〜‼」
「俺にその手は通じないぞ
アホにしか見えないし!
馬鹿か!お前幾つ?
ブルんじゃねーぞ
気持ちワル‼キモ」
佳奈は💢 ムカッ と来たようで
鬼の形相で俺を見た。
「クッソ
👎🏻あんたなんか
彼と結婚したらクビにしてやルゥ
覚えテロ‼」
意味不な発言を残し、佳奈は
プリプリ怒りながら帰って
行った。
そんな佳奈の事を気にする暇なく
俺は本社へと異動した。
あんなキャパキャパな新人誰が
入れたんだ?
あ、おれ?
面接の時はあんなんじゃなかった
気がする。
ま、いいか!!
本社にはあんな頭がパァな女は
いませんように‼
そう願いながら初出社。
異動して忙しい日ばかりだが
今日も定時で上がる。
いつものようにスーパーへ寄って
穂乃香のマンションに帰る。
1ヶ月は付き添うと伯父さん夫婦に
頼んだ、伯父さんはニコニコして
頷いた。
「いいわよ。幾多さん
迷惑でしょう。
いくら陽仁の後輩だからって
無理しないで、私は大丈夫だから
もう、
いいですよ。
幾多さんも仕事もあるし
大変でしょう。」
そう10日が経過した頃
彼女はすまなそうに言った。
たかが先輩の後輩ってだけで
こんなに心配するものか‼
俺の気持ちを何で解んない?
台所に立ちガックリと項垂れた
彼は可哀想なくらい
元気を無くしていた。
「ごごめんなさい。
私・・・・
でもホントにもういいです。
ありがとう。」
「あ!!」
彼女は遠回しにもう来るなと言って
いるのか?
迷惑だったって事?
「じゃあスパゲティ作ったら
帰りますね。」
俺は元気なく答えた。
スパゲティカルボナーラをテーブル
に置いて子供に挨拶をする。
彼女の顔は見れない。
「可愛らしい、おチビちゃん。
元気に育ってね。
バイバイ👋」
ビジネスバックを手にして
俺はスーツの上着を腕にかけて
スッと立った。
後ろを向いたまま話かけた。
「困った事があったら
呼んで下さい。
直ぐかけつけますから。」
そう言って俺は部屋を出た。
彼が去ったキッチンにはもう一つ
カルボナーラがあった。
きっと私と食べる為に・・・
私があんな事言ったからだ・・・
幾多君が出て行った後
急に子供が泣き出して彼を呼ぶ
ように泣いている。
その声は部屋に響いて
おっぱいを上げても欲しがらず
中々泣き止んでくれない。
クスンクスンクスン
穂乃香迄泣いてしまう。
子供も彼女も泣き出していた。
こうやって耐えなきゃ
これから貴方と2人っきり
頼る人はもういないのよ。
心細さが襲ってくる。
子供を1人で育てのは
不安と恐怖で
押しつぶされそうになる。
彼がいてくれたから大丈夫だった
でも、我儘は言えない
彼はちゃんとした初婚の人と
一緒になるべきだ‼
こんな事、させていたら彼の
彼女だって面白く無いはず。
そう思うと涙は止まらない!
「泣かないで、彼には
彼の人生が有るのよ。
引き止める事は出来ないの‼
ママウッウッ頑張るから・・・ね‼」
子供の声は暗闇の中で父親を
呼ぶように泣き切る
「ほらほらぁω━ω、下手くそ💦
かして、かして💦」
背中から回された手は大きくて
暖かく穂乃香を安心させた。
「クスッ、どうしたの?」
篤志が赤ちゃんを抱いてあやすと
子供も安心したように
泣き疲れたのか虚ろな目をして
二、三回目を開け閉めした後
グッスリと眠った。
クスッ可愛い😆
そんな彼と目があった時、篤志が
子供をユラユラさせながら
聞いてきた。
「穂乃香さん。
なんで泣いたの?」
穂乃香は彼の目を見ながら
零れた涙を赤くなる迄拭っていた。
そして穂乃香の胸は
何故か穏やかな気持ちになった。
正直になろう。
多分、この子が一番に見たのは
篤志なのかも知れない。
必要以上に篤志を恋しがる
鳥と同じ現象なのかも知れない!!
「ホントですか?」
俺は勢いよく飛び出そうとしたが
止められた。
防護服を着せられマスクをして
案内された部屋には
生まればかりの柔らかな
赤ちゃんがいた。
愛羅さんご主人ですよ。
「え、あ、あの、ちが・・」
「おめでとう可愛い」
俺は彼女が看護師さんになんか
言おうとしたのを止めるように彼女に近づいて
「良かった、良かった」
ってオイオイ泣いてしまった。
「幾多さんアリガ・・ウッウッ
ありがとうございます。」
それから1週間彼女に付き添う
ように病院へと通った。
頼まれた訳じゃなくて
何故か足が向いた。
体にいいものを買い漁り
手土産にして持って行った。
ヨーグルト、乳酸菌飲料
甘いケーキ
なんか自分の娘のようで
可愛く思えて楽しくなる。
何枚も何枚も写真を撮る!
「日に日に顔が変わるね。」
穂乃香と赤ちゃんを見ながら
呟いた。
「ああ、ホントに可愛い」
またまた何枚も何枚も写真を撮って
待ち受けにまでしていた。
子供の写真を見ながら
ニヤけてると”おっ、隠し子か?”
とからかわれた。
「し、知っれいな‼」
そのうちちゃんとして俺の
娘にしてみせる‼
と言いたかった。
そして1週間が過ぎ退院の日
病院へと向かうと白髪の紳士がいた
彼は穂乃香によく似ていて
隣には優しそうな、おばさんがいた。
「あっ幾多さん。」
穂乃香の掛け声に振り向くように
2人は篤志を見た。
「貴方が幾多さんか?
ありがとう穂乃香が大変
お世話になりました。」
白髪の紳士は篤志を見て頭を下げた。
「ありがとう、あの日に
限って、仕事が入ってね
妻も一緒に出ていたんです。
気になって電話したら
穂乃香が出ないから急いで
帰ってきたらなぁ」
彼は彼の妻をみて目を細めた。
「ええ、ホホホもう生まれたって
聞かされてどうしょうと
思っていたら
貴方が付き添ってくれたそうで
感謝しています。」
「あ・・いえ、彼女は
ずっと僕のあこがれでした。
僕の方こそ父親になった気分を
味あわせて頂いて
すごく楽しかったです。」
「ほほう」
「伯父さん、彼は優しいから
同情してくれているのよ。
ありがとう幾多さん。」
穂乃香は微笑みながら言った。
「え💦・・・・💦あ ს同情・・? 」
僕はガッカリした。
穂乃香にはそんなふうに思われて
いたのかと・・・
毎日彼女と子供に会える日々が
俺に取っては充実していた。
俺の笑顔が消えた。
彼女の伯父さんは俺の気持ちに
気付いたのか?
コーヒーでも飲みに行こうと
肩をポンポンと叩いた。
「まあ、そうガッカリするな‼
君の気持ちは分かってる。
君は顔に出るタチだなハハハハハ
営業職なら気をつけたが
いいゾ」
「えつ」
俺は項垂れた顔を上げ彼を見た。
そして病院内にあるカフェで
珈琲を飲みながら話した。
「穂乃香の結婚は反対だったが
穂乃香がどうしてもって
言うから渋々許した。
あの男は結構、女にだらしなかった
調べたんだ、大事な穂乃香には
幸せになって欲しかったからね。
別れたと聞いてホッとしたよ
彼は何人も女が今もいるし
穂乃香に会いにも来ない。
彼は恋人にはなれるが・・・
父親には不向きだ。」
「はい、私も何回も電話しましたが
電話に出てくれませんでした。
きっと会社で降格になったことが
イラついてたのでしょう。」
「素行の悪さは会社には
マイナスだからね
学生のバイトのようにはいかないよ。」
「君は穂乃香が好きなのかな?」
「分かりません。
何度かお会いして彼女の様な
人を見つけたいとずっと思って
いました。
好きになっては行けない
先輩の奥さんだからと
ブレーキをかけてきました。
僕なんかが好きになっても
いいんでしょうか
彼女には迷惑と思います
だけど僕は彼女を守りたいです
子供も、彼女の子供も可愛いんです。
だから彼女が再婚するまで
力になりたいと思っています。」
☕「ふむ、そうか‼
有難う。
私らも若くない穂乃香の
両親は事故だったんだ
それから娘同然に育ててきた。
私たちの宝物なんだ。
君に託したい。
穂乃香の力になってくれ
お願いします。」
「め、滅相もない
僕こそ、穂乃香さんに好きになって
貰えるようにがんばります。」
彼女に、同情と言われ
トドメを食らった後だけに
伯父さんの一言は嬉しかった。
もうあんな先輩に遠慮も要らない!
篤志はその日から
穂乃香にアタックしまくると
決心した。
「じゃあすみませんけど
穂乃香を送って下さいね」
《《はいっ‼》》
穂乃香は子供を抱いて俺は荷物を
持った。
入院費用も用意してきたが
伯父さん夫婦が払い込んでいたらしい。
いつの間にか俺は彼女の旦那に
なった錯覚にさえ落ちいる。
部屋に着くと荷物を片付けて
スーパーへと出かけた、
彼女を寝かせて
沢山の食材を買い込む
=͟͟͞͞📱「もしもし、ドラッグストアに
いるけど必要な物ある?」
📱「ありがとう
今のところ大丈夫!」
「分かった‼」
部署も異動したばかりだが会社に
行くと、又移動と貼りだされ
今度は今の会社から少し離れた
本社勤務になっていた。
それも課長?
「へ?」
人事部に問い合わせたが
どうやら間違いでは無いらしい。
しかし俺に取っては渡りに船
彼女のマンションにも近いし
なんかあったら直ぐかけつけれる。
移動になった事は阪口先輩の耳にも
入ったらしい。
前田佳奈が態々部署に来て
「わたし、幾多さんにしとけば
良かった ムスッ」
「まさかァ幾多さんが
陽仁より出世するなんて
おもわないじゃない。」
「おいおい 略奪愛迄
しといて奥さん子供迄から取り上げて悪いとはおもわないのか?」
「だってぇ、本社勤務なんて
出世コースに乗ったも同然
じゃない。ずぅるい~〜‼」
「俺にその手は通じないぞ
アホにしか見えないし!
馬鹿か!お前幾つ?
ブルんじゃねーぞ
気持ちワル‼キモ」
佳奈は💢 ムカッ と来たようで
鬼の形相で俺を見た。
「クッソ
👎🏻あんたなんか
彼と結婚したらクビにしてやルゥ
覚えテロ‼」
意味不な発言を残し、佳奈は
プリプリ怒りながら帰って
行った。
そんな佳奈の事を気にする暇なく
俺は本社へと異動した。
あんなキャパキャパな新人誰が
入れたんだ?
あ、おれ?
面接の時はあんなんじゃなかった
気がする。
ま、いいか!!
本社にはあんな頭がパァな女は
いませんように‼
そう願いながら初出社。
異動して忙しい日ばかりだが
今日も定時で上がる。
いつものようにスーパーへ寄って
穂乃香のマンションに帰る。
1ヶ月は付き添うと伯父さん夫婦に
頼んだ、伯父さんはニコニコして
頷いた。
「いいわよ。幾多さん
迷惑でしょう。
いくら陽仁の後輩だからって
無理しないで、私は大丈夫だから
もう、
いいですよ。
幾多さんも仕事もあるし
大変でしょう。」
そう10日が経過した頃
彼女はすまなそうに言った。
たかが先輩の後輩ってだけで
こんなに心配するものか‼
俺の気持ちを何で解んない?
台所に立ちガックリと項垂れた
彼は可哀想なくらい
元気を無くしていた。
「ごごめんなさい。
私・・・・
でもホントにもういいです。
ありがとう。」
「あ!!」
彼女は遠回しにもう来るなと言って
いるのか?
迷惑だったって事?
「じゃあスパゲティ作ったら
帰りますね。」
俺は元気なく答えた。
スパゲティカルボナーラをテーブル
に置いて子供に挨拶をする。
彼女の顔は見れない。
「可愛らしい、おチビちゃん。
元気に育ってね。
バイバイ👋」
ビジネスバックを手にして
俺はスーツの上着を腕にかけて
スッと立った。
後ろを向いたまま話かけた。
「困った事があったら
呼んで下さい。
直ぐかけつけますから。」
そう言って俺は部屋を出た。
彼が去ったキッチンにはもう一つ
カルボナーラがあった。
きっと私と食べる為に・・・
私があんな事言ったからだ・・・
幾多君が出て行った後
急に子供が泣き出して彼を呼ぶ
ように泣いている。
その声は部屋に響いて
おっぱいを上げても欲しがらず
中々泣き止んでくれない。
クスンクスンクスン
穂乃香迄泣いてしまう。
子供も彼女も泣き出していた。
こうやって耐えなきゃ
これから貴方と2人っきり
頼る人はもういないのよ。
心細さが襲ってくる。
子供を1人で育てのは
不安と恐怖で
押しつぶされそうになる。
彼がいてくれたから大丈夫だった
でも、我儘は言えない
彼はちゃんとした初婚の人と
一緒になるべきだ‼
こんな事、させていたら彼の
彼女だって面白く無いはず。
そう思うと涙は止まらない!
「泣かないで、彼には
彼の人生が有るのよ。
引き止める事は出来ないの‼
ママウッウッ頑張るから・・・ね‼」
子供の声は暗闇の中で父親を
呼ぶように泣き切る
「ほらほらぁω━ω、下手くそ💦
かして、かして💦」
背中から回された手は大きくて
暖かく穂乃香を安心させた。
「クスッ、どうしたの?」
篤志が赤ちゃんを抱いてあやすと
子供も安心したように
泣き疲れたのか虚ろな目をして
二、三回目を開け閉めした後
グッスリと眠った。
クスッ可愛い😆
そんな彼と目があった時、篤志が
子供をユラユラさせながら
聞いてきた。
「穂乃香さん。
なんで泣いたの?」
穂乃香は彼の目を見ながら
零れた涙を赤くなる迄拭っていた。
そして穂乃香の胸は
何故か穏やかな気持ちになった。
正直になろう。
多分、この子が一番に見たのは
篤志なのかも知れない。
必要以上に篤志を恋しがる
鳥と同じ現象なのかも知れない!!