このまま惚けて、それから
「付き合うのはやっぱり厳しいですか」
なかなか返事をしない私に、不安げな声が落ちる。
眉を下げて切なそうな顔をするものだから、こいつがヤバい奴だってことを忘れて 首を横に振りそうになった。
───のも、束の間。
「まあ、俺もそんなつもりは無いけど自分がストーカー紛いなことをしてるかもしれないような気もすることはなんとなく薄々気付いてる……いや納得はしてないけどストーカーって検索したらそういう結果が出てきたから仕方なく自分はストーカーだって一応表向きでは認めようかなと思ってはいて」
「全然納得してないよね うん」
「俺はあくまでも好きに忠実に生きてるだけだから自分的には全く問題なく正常な範囲内で遊佐さんに告白した所存なんだけど」
「ううん異常異常異常、GPS付けて家に来るのは異常なの分かって」
「またまたぁ」
「ジョークじゃねえよふざけんな」