このまま惚けて、それから
放課後、帰ろうとしていたところをほぼ強制的に青の家に連れて来られた。
私の写真がビッシリ貼られた気持ち悪い部屋の光景にもすっかり慣れ、まるでそこには何も貼られていないみたいな正常心を保つことも可能になった。
「未羽は俺のもの俺しか触ることが出来ない他の誰とも目を合わすことを許さない軽々しく目を合わせるとかいい度胸してんなあいついっそ目玉ごとほじくり返してメルカリで500円で売ってやろうかな ああ無理だな無理無理 みはねみはねみはねみはね」
そんな部屋で、青はずっとブツブツ気持ち悪いことを呟いている。
彼に抱く感情は、"気持ち悪い"のみだった。