このまま惚けて、それから
「未羽」
「…や、」
「やじゃないね。俺は分かる未羽よろこんでる」
「っ、ひゃ、」
「ねえ、好きだよ、好き。大好き、俺どうしたらいい?」
ぐらり、視界が揺れた。
いとも簡単に押し倒された私の視界に、白い天井と、壁の側面を囲う私の盗撮写真が映る。
本人公認の盗撮写真ってなんだよ…という感じではあるけれど、よくこんなに私なんかのこと好きでいてくれてるな…と素直に感心した。
「余所見しないで」
「、っ!」