このまま惚けて、それから
服のなかにするりと滑り込んできた青の長い手が腹の上を這っている。
肌の感覚を確かめるみたいに撫でる手つき。
首筋や耳は青の唇に捕らわれ、フレンチなキスを次々に落とされる。空いたもう片方の手は私の右手に絡みついていて、ぎゅうう…とつよく握られている。
「ん、」
「かわいいすき、すきだなぁ、はあ」
「気持ちわる、っ」
「気持ちいい?うん、かわいいね」
言ってねえよ。言ってないけど、言っても無駄だね。こりゃ終わったわ。
逃げられない、無理無理。