このまま惚けて、それから




向日葵はどうやら最近、得体の知れない男にストーカーをされているらしいのだ。

顔をちゃんと見た事はないけれど、他校の生徒であるという情報まではたどり着いたとかなんとか。



「やだぁ、ホント怖すぎて外出れん」

「私が護衛する?」

「未羽、心が強くても見た目がか弱いからダメよ。なめられる」

「そう言うあんたが私のことなめてんな」

「ごめんて」



本気のストーカーは怖いよね。

私のストーカーは例外だったというか、あまりにも堂々としていて奴のペースに飲み込まれてしまったというか。

気付いたら私 そのストーカーと付き合ってるし。



ホント人生、何があるか分からない。


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