このまま惚けて、それから
「……あれ?」
「ん?どしたの向日葵」
そんなことを思っていると、改札に向かって歩こうとした向日葵がなにかに気づいて声をあげた。
視線はわたしの後方に向いている。
……うわー、なんか嫌な予感が───…
「やっぱり。あそこに玄野くん居る。未羽と居るとよく会うよね。同じ時間に行動してるみたい。運命?」
「はは……」
向日葵、違うんだ。
運命じゃなくて、わたしはただ青にストーカーされてるだけなんだよ、ハハ。