全ては、お前の為
「ごめんね…そんな顔させるつもりなかったのに…
もう二度と、紅零を傷つけたくなかったのに……」
「俺こそ…ごめんね…」
紅零が抱き締め返す。
「紅零…ケーキ食べよ?」
「うん…」
「紅零、お誕生日おめでとう!」
「うん、ありがと!」
「んー!美味しい~!」
「うん!
………ん?どうした?雨音?」
雨音は泣いていた。
「嬉しくて、夢みたいで……こんな風に紅零と誕生日祝ったり、一緒にご飯食べたり、おまけに結婚できるなんて……」
「うん…幸せだね。
こんな普通のことが、俺達にとっては…!」
紅零が雨音の頭をポンポンと撫でて、手で涙を拭った。
「紅零…今まで“男の子”だったのに、しっかり“男性”になったね!」
「そう?嬉しい!早く…大人になりたかったから」
「明日から忙しくなるね!
婚姻届取りに行ったり、部屋も探さなきゃ!
ここじゃあ、狭いもんね!」
「あ、それは心配いらないよ!」
そう言って、紅零は封筒を取り出し一枚の書類を出した。
「え……婚姻届?」
「うん、後は雨音が書いてくれたらOK!」
「なんか、凄い…!
この証人の欄…あ、如月さんって楓夏の彼氏さん?」
「うん、俺の兄貴みたいな人なんだ。
唯一の家族みたいな人。
後は、雨音とその楓夏さんに証人のとこ書いてもらってほしいんだ」
「うん、わかった!明日お願いするね!
………あ、でもお義父さんとお義母さんは?
やっぱ、反対かな?私達の結婚」
「あー、親父とお袋は…もう、この世にいないよ?」
もう二度と、紅零を傷つけたくなかったのに……」
「俺こそ…ごめんね…」
紅零が抱き締め返す。
「紅零…ケーキ食べよ?」
「うん…」
「紅零、お誕生日おめでとう!」
「うん、ありがと!」
「んー!美味しい~!」
「うん!
………ん?どうした?雨音?」
雨音は泣いていた。
「嬉しくて、夢みたいで……こんな風に紅零と誕生日祝ったり、一緒にご飯食べたり、おまけに結婚できるなんて……」
「うん…幸せだね。
こんな普通のことが、俺達にとっては…!」
紅零が雨音の頭をポンポンと撫でて、手で涙を拭った。
「紅零…今まで“男の子”だったのに、しっかり“男性”になったね!」
「そう?嬉しい!早く…大人になりたかったから」
「明日から忙しくなるね!
婚姻届取りに行ったり、部屋も探さなきゃ!
ここじゃあ、狭いもんね!」
「あ、それは心配いらないよ!」
そう言って、紅零は封筒を取り出し一枚の書類を出した。
「え……婚姻届?」
「うん、後は雨音が書いてくれたらOK!」
「なんか、凄い…!
この証人の欄…あ、如月さんって楓夏の彼氏さん?」
「うん、俺の兄貴みたいな人なんだ。
唯一の家族みたいな人。
後は、雨音とその楓夏さんに証人のとこ書いてもらってほしいんだ」
「うん、わかった!明日お願いするね!
………あ、でもお義父さんとお義母さんは?
やっぱ、反対かな?私達の結婚」
「あー、親父とお袋は…もう、この世にいないよ?」